Stone_070806二つ星にランクされるのは「イエロートルマリン」(写真)です。ただし、イエローとは言っても黄金色を帯びた黄色からグリーンを帯びた黄色まで、幅広いカラーレンジがあります。宝石としての評価が高いのは、石自体の透明感と輝くようなイエローであることと言われています。薄すぎるイエローや黒ずみのあるイエローはランクが下がるのです。

次に一つ星にランクされるのは「ブラウントルマリン」。宝石としてはあまり珍重されないランクの石です。でも、黒ずみのない透明感のあるブラウンの石は海外では宝石として通用しているようです。一方、このブラウンがオレンジ色にシフトしたものは希少性があるとされ、とても珍重されています。実に、石の評価というものは、「見た目の美しさ」と「希少性」の微妙なバランスによって変幻自在に変わるものですね。

では、星なしのトルマリンとはどういうものでしょうか? 星がないということは、宝石としてはほとんど評価の対象にはなりません。でも、鉱物としては重要で、その代表は「ショール(Shorl)」というトルマリンです。この「ショール」は、「鉄電気石」という和名から判断できるように、他のトルマリンに比べて鉄分を多量に含み、その影響で真っ黒な色をしています。俗に「ブラックトルマリン」とも呼ばれているのがこの石です。ショール(ブラックトルマリン)は産出量も多く、流通価格も廉価なことから健康グッズへの応用が考案され、最初にお話した「マイナスイオン」騒動に巻き込まれたのです。

では、こうした「トルマリンたち」は私たちにどのような波動を送ってくれるのでしょうか? もし、あなたが「トルマリン」という石に惹かれ、それを手に取り、自分の身近に置くようになったら、きっと「このトルマリンのお陰かしら?」と思うことがしばしばあるはずですよ。これは私自身が経験していることですから、自信をもってそう言えるのですが、実は「天からの助け」が得られるのです。

その助けというのは、交通事故での命拾いとか、宝くじの当選とか、恋愛の成就といったものではなく、いわゆる「ヒラメキ」なのです。私のような職業の場合は、常に先を見通す能力やカンが求められます。占いだけではなく、その他の原稿執筆も、ジュエリーなどのプロデュースも同様。いつもゼロからの発想が求められます。こうしたとき、私はあえて頭の中を空にします。そして待つのです。すると、自分でも考えてもみなかったような予感やアイデアや言葉が次々に浮かんできます。そして、そういうときは必ず、いくつかのトルマリンたちが私のそばにいるのです。

もう10年以上前になりますが、原稿が遅々として進まない時期がありました。困り果てた私は、何となくブラックトルマリンを握りしめながらボーッとしていました。すると、まるで誰かが耳元で囁いてくれるかのように、言葉が次々と湧きあがり、ワープロ(当時はPCではありませんでした)のキーボードを叩くのが楽しくて楽しくて…という状況に一変したのです。これがトルマリンによる不思議体験の初めての出来事でした。

次回は、私の経験の検証を含め、トルマリンのカラーによる効能のお話をしましょう。

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