私が初めて「セレナイト」を手にしたのは、かれこれ10数年前、パワーストーンショップでのことです。でも、そのときの感触はというと……正直言って何も感じませんでした。それでも何故か購入。結局はこの石に馴染めないまま、本箱の引き出しにしまいこみ、それきり忘れてしまいました。ところがどうしたことでしょう。4年ほど前に、このセレナイトのことを思い出し、何気なく書斎の棚の上に置いたのです。するとなんとまあ不思議なことに、このセレナイトがときどき私に信号のようなものを送って来るではありませんか! しかも、パソコンのモニターとにらめっこで原稿を執筆しているときに限ってそのようなことが起こるのです。私はそのたびに気になって、棚の上のセレナイトを一瞬見つめました。でも、石には目に見えるような変化があるわけでもなく、再び執筆に熱中。それ以上石とコミュニケーションすることはありませんでした。でも、「セレナイトは何か私と話したがっているのね」という想いは常に心のどこかにありました。

そこでだいぶ経ってから、この馴染みの薄かったセレナイトについていろいろ調べてみたのです。その結果、この石はなかなか難解な一面を持つ石であることがわかりました。多くの解説書をひもとくと、どれも完結しておらず、部分的な記述があるのみで、ちょっとガッカリでした。でもとりあえず、主要な解説書に書かれているセレナイトに関する記述をできるだけ短い言葉に置き換えて、ノートに書き並べてみたのです。するとどうでしょう、それらの言葉は、あたかも自分の居場所をわきまえているかのように並びかわり、ひとつの一貫した論理を私に提供してくれました。それはまるでジグソーパズルの絵が完成するときのような醍醐味でした。

では、ジグソーパズルの絵が教えてくれたセレナイトの世界をお話ししましょう。セレナイトはまず人の心をリラックスさせてくれます。悩み事や焦りといった平安を乱す心の状態を穏やかにしてくれる効力があります。したがって、瞑想状態に入るときには、この石は大いに助けになります。セレナイトによって雑念が一掃されると、思考が極めて明晰になります。明晰な思考をさらに高めていくと、次第に「集中力」というエネルギーがもたらされます。とまあ、こういう感じですが、ここまでは常識的な論理の流れとも言えますね。ところが、セレナイトの本領はここから始まるのです。

Stone_080129よく、「集中力が高まると普段ではできないようなことができるようになる」と言われますね。肉体的な例えとしては、武術の居合い抜きとか、火の上を素足で歩くなどのことがあげられるでしょう。メンタルな面で言えば、未来の出来事を予知するなど、思考の限界を超えた直感の世界への跳躍です。では、「直感」とはどういうものなのでしょうか? それは論理の積み重ねを超えた「感知力」です。「第六感」あるいは「洞察力」とも言われ、いずれにせよ「未知なる世界」を引き寄せる不思議なパワーのことです。セレナイトはまさに、この「第六感」や「洞察力」を高めてくれる石なのです。

でも、こうした「第六感」や「洞察力」というものはどこからやってくるものなのでしょうか? これは科学的に証明のできる範疇ではありませんが、人間がスピリチュアルな世界とつながったときに与えられるエネルギーだと言われています。この高次の世界とつながるには、頭頂部にあるとされる「クラウンチャクラ」の活性化が必要だとのこと。したがって、セレナイトを頭頂部に置き、心をリラックスさせると、思いもよらない「ひらめき」がもたらされるとか。私が占いなどを執筆している最中に、セレナイトからの不思議な信号(波動)を感じたのは、きっとこれだったのでしょう。