『ポップスター』でナタリー・ポートマンが見せる影
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家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週は、過去の大事件のトラウマと闘う歌姫の物語『ポップスター』をご紹介します。

 

■『ポップスター』11月6日DVD発売。3,800円(税別)。発売・販売元/ギャガ

 

時は’00年。アメリカの学校で男子生徒が銃を乱射し、教師や生徒を次々と撃ち殺します。命を取り留めた少女セレステは長いリハビリ生活の後、教会の追悼式に呼ばれます。そこで歌った歌が全米の話題となり、悲劇を克服した歌姫に祭り上げられていきます。

 

そして’17年、世界的歌手になった31歳のセレステの耳に、海外での乱射事件のニュースが聞こえてきます。過去のトラウマと闘いながら、彼女はステージに立つのですが……。スター特有の不安や孤独にさいなまれる様子を、主演のナタリー・ポートマンは女優魂全開で見せてくれます。

 

セレステが歌う楽曲は、全曲、記者が大好きなSia(シーア)の書き下ろし。トップアーティストのシーアは製作総指揮にも名を連ねており、薬物・アルコール依存症などで苦しんだシーア自身の実体験が映画の根幹にあるに違いありません。

 

音楽映画は『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒット以降、リアルなステージシーンが肝ですが、この映画でも、きらびやかなステージでのセレステのダンスパフォーマンスに圧倒されます。いったいナタリーはどれだけ練習したのだろう。そう思わずにはいられない圧巻のラストです。

 

(文:西元まり)

 

「女性自身」2020年11月24日号 掲載

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