「若さの秘訣は“好奇心を持ち続けていること”」という91歳の瀬戸内寂聴さん。先日もEXILEのコンサートを聴くために、京セラドーム大阪まで行ってきたという。毎月、京都・寂庵で行われている『法話の会』で、その時の話を聞くことができた。

寂聴「皆さん、こんなものがあるのご存知かしら?(長方形の手旗を掲げて)これが何か、知っている方は言ってみてください」

参加者「(一斉に)EXILE!」

寂聴「わ、すごいわね。そしたら、サングラスをかけてる人は?」

参加者「(一斉に)ATSUSHIさん!」

寂聴「そうそう。そのATSUSHIさんが、このあいだ寂庵へいらしたのよ(会場にどよめきが)。私、音楽に弱くてEXILEもATSUSHIさんも知らなかったの。テレビ局の人がATSUSHIさんの前にいろいろな人の名前を並べて『このなかの誰に会いたい?』って聞いたんですって。そしたら彼が、“瀬戸内寂聴さんに会いたい”と答えたそうです。それで写真を見せられたら、ちょっといい男じゃないですか(笑)。こういうチャンスは逃しちゃいけないの(爆笑・拍手)。じゃ、会いますと答えて、それでここへ会いに来てくれたの」

 ATSUSHIに会う前にEXILEがどういうものか知るため、寂聴さんは彼らがコンサートを行う大阪へと向かった。会場は4万7千人のファンで超満員。コンサートが始まると4万7千人が総立ちで、冒頭で話した旗を振り始めたのだった。

寂聴「ふと気がついたら、私もやってる。腰が痛くなったけど、もう楽しくってやめられない(爆笑・拍手)。ATSUSHIさんって、とても礼儀正しくて、眼鏡をとると普通の顔なのね。でも眼鏡をかけると、鼻筋から頬のあたりに、色気がにじみ出る(笑)。熱狂、熱演、さらに熱狂……ダンスチームも、とても素敵でしたよ」

 寂聴さんは「生きている今日を、思い残すことのないよう、惜しみなく生きることが、いちばんいいことだと」話す。

寂聴「そして、好奇心を持って、新しいことを追っかけて、EXILEも聴く(爆笑)。何でも新しいことに、物おじしないことね。それから、『あの人は私の趣味だわ、好きになったな』思ったら、すぐに相手に伝えなさいね。結果がどうなっても、責任はとりませんけど(爆笑)」

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