「最近のムロツヨシ(42)さんは本当に忙しく“ムロ時間”と呼ばれるまとめ撮りが基本です。どの現場でも初共演の相手を食事に誘うのが“ムロ流”。とにかく“人たらし”でドラマが終わっても人間関係はプライベートでずっと続いていくんです」(テレビ局関係者)

 

彼の主催する飲み会“ムロ会”の主な出席者には、小栗旬(35)や綾野剛(36)、菅田将暉(25)、瑛太(35)などスターが勢揃い。

 

「彼は自宅に友人たちを集めて鍋料理をふるまいます。白味噌バターちゃんこで、通称『ムロ鍋』。役者仲間の間でも美味しいと話題なんです」(ムロ会参加者)

 

複雑な家庭環境を経て20歳を過ぎてから、小さな劇団を渡り歩いたムロ。横浜市中央卸売市場でのバイトなどで食いつなぎながら、芝居に出る日々を送った。だが、鳴かず飛ばずの状態が続き、気づけば芝居の予定もゼロ。交際していた彼女とも破局し、どん底に落ちた26歳のムロはついに発奮。バイトもすべて辞め、自分自身の売り込みのため関係者の会合に顔を出しまくる生活へシフト。1年間で約200万円もの借金を背負ってしまった。

 

「彼を世に出してくれた本広克行監督との出会いも、自分は出てもいないのに友達の芝居の打ち上げに紛れ込み、名刺を渡して隙あらば『ムロツヨシがお注ぎします!』と自分の名前を連呼し、覚えてもらった。思い出して起用してくれた映画が『サマータイムマシン・ブルース』(05年)。29歳という遅咲きの映画デビューでした」

 

そう語るのは、テレビウォッチャーの桧山珠美さん。

 

「今どきめずらしいパッション、暑苦しさは、ともすれば“KY”だと疎まれがちですが、ムロさんがそうならないのは、複雑な家庭環境のなかでどうすれば可愛がられるかというのを体得していたからだと思います」

 

ムロに2度目の転機が訪れたのはそれから3年後の32歳のとき。

 

「ドラマ『33分探偵』(フジテレビ系)に出演したとき、子役のお母さんが、あの福田雄一監督の奥さんでした。彼女の推薦で彼は福田監督のドラマ『勇者ヨシヒコ』へ出演し、ブレイクを果たすのです」(テレビ局関係者)

 

売れっ子になった今も、決して上から目線にはならず、分け隔てなく誰とでも接する性格は、まったく変わっていないと話すのは、行きつけの居酒屋の店主だ。

 

「20年近くは通ってくれていますね。最初来てくれたのは市場で働いていた仕事の帰りとか、土日。売れてからもちょくちょく学生時代の友達5~6人と顔を出してくれて。多いときで10人くらいかな。昔話でワーワーやってる感じ」

 

結婚願望は強くないという。

 

「“家族がどんなものかわからない”、“自分が父親なんて想像できないし、すごく怖い部分もある”とよく口にしています。ただ、『今はすごく楽しい。自分の家にたくさんの人が呼べて』と話しているのが印象的でした」(前出・舞台関係者)

 

ムロにとって友達は人生の宝物。彼らに振舞う「ムロ鍋」は壮絶半生をスパイスに日々、深味を増す。