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《色々とご心配をおかけしましたが、このたび退院となりましたので、取り急ぎご報告いたします》

 

5月6日、『赤江珠緒たまむすび』(TBSラジオ)で、パーソナリティを休業中の赤江珠緒アナ(45)のメッセージが紹介された。

 

『報道ステーション』のチーフディレクターである夫に続き、赤江アナが新型コロナウイルス感染症を発症したのは4月15日のこと。当時、番組のリスナーに寄せた手記で、「わが家は3人家族で、親が共倒れになった場合の子供の面倒は誰がみるのかという問題があります」と、2歳になる愛娘のことを心配していた彼女だが、結局、4月25日から5月4日まで入院生活を送ることになった。

 

自宅での家族3人の生活に戻った赤江アナに取材を申し込んだところ、メールで回答してくれた。

 

――退院後は、どのような生活を送っていますか?

 

「現在は、自宅でふつうの生活です。1カ月1歩も外に出ない闘病生活なので、体力が落ちてはいます」

 

――コロナで入院して、あらためて気づいたことはありますか?

 

「治療現場に人が近づけないので臨床医の先生の声があまり取材しきれていないように思いました」

 

――お子さんにうつさないために、入院前はどのような対策を講じられたのでしょうか?

 

「子供にうつさないような隔離は正直、2歳の子供相手にはできませんでした。ご飯も一緒、寝るのもお風呂も一緒、子供と2人だけの、超濃厚接触でした」

 

赤江アナと同じように“自分が感染したら子供はどうなるのか?”、そんな不安を感じている人も多いのではないだろうか。高知大学名誉教授で感染制御に詳しい小川恭弘医師はこう語る。

 

「家庭内での親子の隔離は非常に困難です。しかし祖父母などの高齢者や、心臓病・糖尿病などの持病のある人に預けることは絶対に避けていただきたいです。症状の軽重によりますが、親子で自宅内隔離を続ける、もしくは親子同室で入院することをおすすめします。中国の7万2千人以上の感染者データによれば、10歳未満の死亡者はゼロでした。ただ親御さんが感染した場合、PCR検査を受けられなくても、お子さんも『感染している』という前提で対応したほうがよいでしょう」

 

また「のぞみクリニック」の筋野恵介院長にも自宅療養での注意点について聞いた。

 

「いっしょに生活する場合は、マスクと手袋をしてお子さんと接してください。飛沫がかからないように、なるべく対面でしゃべらないように心がけてください。しかし空間をともにしていれば完全な予防は難しいのも現実です。お母さんであれば、わが子を感染させてしまうことが心配で仕方がないでしょうが、子供の死亡率が非常に低いことに望みをかけて、耐えるしかないと思います」

 

確かに赤江アナのメッセージからも、わが子を感染の危険にさらさざるをえなかった“母の悲痛”が伝わってきた。

 

「女性自身」2020年5月26日号 掲載

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