Cocomi フルート演奏の実力を専門家が絶賛「世界レベルに引けを取っていない」
画像を見る 4月29日発売のCD『 de l'amour [通常盤]』

 

■“共演者を尊重する”Cocomiの音楽家としての魅力

 

このようにCocomiが“共演者の音楽にリアルタイムに対応している”と感じた瞬間は、2曲目に披露した「愛の小径」にもあったという。

 

番組で披露された「愛の小径」「エストレリータ」はCocomiのデビューアルバムに収録されており、レコーディングにも参加したチェリストの佐藤氏、ピアニストの金子氏との演奏だった。

 

アルバムに収録されている楽曲と聞き比べてみると、小室氏はこう感じたという。

 

「アルバムの録音時に解釈が作り込まれているのでしょう。基本的な方向性は変わっていないのですが、そこにライブ感が加わっていたのが印象的。

 

特に『愛の小径』で2番に相当する箇所では、歌い出しからアルバムよりも盛り上がっていて、それを受けトリオ全体が熱量を帯びてくると、チェロの佐藤さんが短いソロをかなり強めに歌い出したんですね。すると、すかさずCocomiさんも熱く反応し、全員でクライマックスを築いていきました」

 

そのようなライブ感が生まれるのは、“演奏者たちのコミュニケーションがあってこそ”だという。小室氏はCocomiの音楽家としての魅力を次のように評し、彼女と共演した音楽家たちにも期待を寄せた。

 

「いくら楽器が上手くても、こうした演奏上のコミュニケーションが成り立たないと、共演者はただ合わせるしかなくなってしまいます。でもCocomiさんは共演者の音楽を尊重し、引き立てるのも巧み。

 

番組で共演していた3名の音楽家は全員、世界に通用する実力をもっているのですが、全く引けをとっていないばかりか、年齢を考慮すれば今後もっともっと伸びる可能性があるなと思います。語学も堪能なようですから、日本だけで演奏活動をするのではなく国際的に認められる存在になって欲しいですね。4曲目のラフマニノフの『ヴォカリーズ』を聴きながら、そう感じました」

 

Cocomiを中心に若き音楽家たちが、クラシック界がいっそう盛り上げていくことだろう。

出典元:

WEB女性自身

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