趣里 大怪我でバレリーナ断念、恋人が芸能界追放…朝ドラヒロインまでの“十四光”ではない壮絶半生
画像を見る 10年前、映画の舞台挨拶での趣里(左端)

 

大学在学中の’11年には、『3年B組金八先生ファイナル』(TBS系)で女優デビューを果たす。

 

ドラマ出演こそしたものの、あくまで彼女は駆け出しの売れない女優で、主戦場は観客が100人も入らないような小劇場でした。無名の俳優に囲まれて場数を踏みながら、ときどき端役で映像作品に出るなどして、演技力を磨いていたそうです。収入も少ないため、食事はファストフード、買い物はフリマサイトや100均を利用して出費を抑えていたとか」(制作関係者)

 

’13年、女優として雌伏の時を過ごす趣里に事件が起きた。

 

「趣里さんにイケメン俳優の恋人ができ、彼の家で“半同棲”状態であることが報じられました。しかし、その恋人が当時、出演していた舞台を“寝坊”で中止させてしまったことで大騒ぎに。若手俳優にあるまじき失態で、事務所を解雇され、芸能界から追放状態になり、破局――。父の水谷さんもこの顛末に怒っていたと聞いています」(芸能関係者)

 

その後、趣里は所属事務所を退所し、一時はフリーランスに。長い下積み時代が続いていたが、ある信条だけは曲げなかったという。

 

「彼女は両親ともに大物なので、“親の七光”ならぬ“十四光”女優ですが、親の名前には一切頼らないと誓っていたそうです。何年かかっても自分の実力だけで売れてみせるという覚悟があって、二世女優としては珍しいタイプだなと感じました」(前出・演劇関係者)

 

趣里は有言実行で’16年に『とと姉ちゃん』(NHK)で注目を集めた。しかし、彼女の女優としての目標はその先にあったという。

 

「『朝ドラの主演を張る』と常々口にしていたそうです。その姿を両親に見せることで、どん底だった自分を救ってくれた2人への恩返しになると考えていたようです。実際、彼女は出演した『とと姉ちゃん』を含めて朝ドラの主演オーディションを過去3度受け、落ちています。今回の『ブギウギ』が“四度目の正直”となりました」(前出・制作関係者)

 

悲願だった朝ドラヒロインの座をつかみ取った趣里。9月8日に行われた『ブギウギ』の完成試写会ではこう語っている。

 

「やっぱり、いろいろあるじゃないですか。生きていると。『それでも明るく前向きに向かっていこう!』っていう朝ドラのよさみたいなものが、今の時代にも、自分にとっても必要だなと思っております」

 

壮絶な半生を送った彼女が演じる“ブギの女王”の激動人生。正真正銘、迫真の演技になるはずだ。

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