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前野朋哉(32・以下前野)「共演はこれで3度目。はじめましての関係ではなかったので気持ち的には楽でした。でも、前回の共演のとき、『家どこ?』って聞いてもかたくなに教えてくれなかったので、踏み込んではいけない領域だと思ったんです」

 

大野拓朗(29・以下大野)「なんで言わなかったんだろ(笑)。僕、全然言うのに。今回トモチン、うちにけっこう泊まっていますし」

 

NHK連続テレビ小説『わろてんか』で漫才コンビを組み、ドラマを盛り上げる潮アサリを演じる前野と、舶来家キースを演じる大野。今では大野の家に前野が寝泊まりする仲だという2人が、お互いの素顔、芸人のすごさについて語り合ってくれた!

 

前野「寝食をともにするという感じで。大野くんは今、大阪に部屋を借りて住んでいるんです」

 

大野「それで、2人で漫才の練習を夜中までするときとかに、連泊してもらって、うちで一緒に練習しています。ご飯を食べてお酒を飲みたくなるのを『このあと練習が終わったらね』って説得して」

 

前野「僕はすぐに飲みたくなるので。飲むと練習したくなくなる」

 

大野「『ここまで』ってしっかりと決めて、そのあと『飲みに行こうか』ってね」

 

前野「でも僕、すぐに現実逃避しちゃうんですよ(笑)」

 

大野「現実逃避に奥さんから送られてくる子どもの動画を見ているんです(笑)。けっこう送られてきているよね?」

 

前野「そうそう。それを見ながらニヤニヤしています」

 

大野「意外にトモチンはキレイ好きなんです。がさつそうに見えますけど、料理もするし、家庭的な部分もあって」

 

前野「大野くんもキレイ好きなんですよ。漫才の練習しに泊まりに行ったときに『トイレ、座ってやってね』って言われた。立つと飛び散るせいか(笑)」

 

大野「そう、僕、キレイ好きなんです。トモチンはいつもご飯を一緒に行くとおしぼりで耳の裏を拭いているんですよ。エチケットだからって。そういう気を配れる人」


■演じてわかった、芸人という仕事のすごさ

 

前野「芸人役を通じて感じたことは、芸人さんはマジですごいなということ。それを痛感しています」

 

大野「芝居に正解はないとよくいわれるじゃないですか。でも、芸人さんは笑いという正解しかない。笑いが起きるか起きないかがすべてなので、その正解を見つけていく作業が難しいなと思いました」

 

前野「目の前にいる人を笑わせることがこんなにも難しいということを痛感していますね」

 

大野「漫才をしているときって、めちゃくちゃ頭の回転を速くしているんですよ。だから3回ぐらい本気でネタあわせをすると、けっこう疲れますね。『ちょっと売店行く? チョコ買う?』みたいな」

 

前野「空気を読んだり、見えない何かがたくさんあって、芸人さんはすごい仕事だなと、本当に思います」

 

大野「これからキースとアサリは『しゃべくり漫才』に挑戦していきます。しゃべりだけで通すスタイルの漫才で、現在の漫才のスタイルです。100年以上続くしゃべくり漫才というものをつくりあげる伝説の漫才師なので、今週披露するしゃべくり漫才が、僕らの真骨頂でないといけない」

 

前野「そうだね」

 

大野「そして、ひとつの大きな区切りを迎えます。転機というか。涙腺崩壊です」

 

前野「その大きな出来事によってさらにみんなの結束力が強くなっていくんです。キースとアサリもがむしゃらだった時代を過ぎて、現実が見えてきて大人になっていく。その様子が描かれていきます!」

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