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平成元年から始まった黒柳徹子(85)の主演舞台「海外コメディシリーズ」が、30年の歴史に幕を下ろした。心境を伺いたくて、ファイナルとなった『ライオンのあとで』の東京公演千秋楽を終えたばかりの楽屋を訪ねると、晴れやかな顔をした徹子さんの姿が――。

 

30年が終わっていかがですか。楽屋に戻った瞬間、いちばん初めに考えたことは?

 

「やっぱり、元気でここまでやれてよかったなぁということです。今回の舞台でも、“肉体が元気じゃないと俳優はだめだわ”というセリフがあるんですけれど、本当にそうだと思います」(黒柳・以下同)

 

あれだけのセリフを覚えるのは、やはり大変ではないかと推測します。

 

「セリフを覚えられなくなったら、“もうやめたほうがいいなぁ”って、きっと思うと思う。セリフが頭に入っているか入っていないかは、舞台に立つ自信にもつながります。“これくらいのセリフだったらまだ覚えられる、これくらいの芝居だったらまだやれる”という自信です。今回、ちゃんとできてよかったです」

 

シリーズ30年を通してつらかったことは?

 

「最初に演出をなさった飯沢匡先生が亡くなったこと。それから2番目に演出についてくださった高橋昌也さんが亡くなったこと。どちらも、いなくなってからの舞台の最後のカーテンコールのときに、寂しいなぁと思いました。あぁ、もういないと思って。でも、教えていただいたことをこれからも忘れないでやっていければいいなぁと思っています」

 

作品として印象深いのは?

 

「どれとはいえないですね。どれも好きなの。面白いですもん。ただそのなかでも、『ライオンのあとで』は、割と好きだったんです。題名が面白くてね。それで今回最後に再演するのにいいなぁと思ったんだけど。実際やってみたら、セリフがけっこう多くてね(笑)。ああ、これいっぱいセリフあったわ、と思いましたけど。でも面白い作品ですから」

 

今後はもう、舞台をやらないというわけでは……?

 

「ああ、そんなことはないと思います。このシリーズは終わりますけど、舞台はまだやるつもりでいますから。どこかから声をかけていただいたり、自分でこういうのをやりたいと思ったりしたらね」

 

徹子さん、30年間お疲れさまでした!

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