「(恋愛作品に出ることが決まったと)聞いた瞬間、“ついに来たか!”と。自分がどんなふうに演じるか、未知の領域なのでうれしかったです。友達はみんな恋愛作品をやるのになぜ、僕にはこないのだろう? とずっと避けられているような気持ちだったので(笑)」
こう語るのは、2月15日公開の映画『フォルトゥナスの瞳』で主演を務める神木隆之介(25)。彼は20年以上のキャリアながら本作がラブストーリー初挑戦。そんな神木と本作で4回目の共演を果たす有村架純(26)に話を聞いた。
――恋人を演じた感想は?
神木「有村さんがお相手なので、あまり気を使わず安心して演技ができました」
有村「18歳のときに初めてご一緒してから8年。恋人として再会できるなんて、このお仕事は改めて面白いなあと思いました(笑)」
――役づくりはどうやって?
神木「体を鍛えました。僕が演じた慎一郎は作業着になることが多いので、できるだけ体を大きくしよう、と」
有村「作業着の神木くん、たくましくてかっこよかったです。男性が真剣にお仕事している姿は素敵だなあって思いました」
神木「ラブシーンを恥ずかしがらずに演じることが課題でしたが、監督に『きょうだいみたいだね』と言われることも(笑)」
有村「いままできょうだい役が多かったから(笑)。でもこの映画の現場にいる神木くん、見たことのない顔でした」
神木「有村さんこそ、大人っぽくなりすぎでしょう。『3月のライオン』のとき、急にお姉さんになったなあと思っていたら、今度はお母さんみたいだから、もうビックリ(笑)。ずっと同い年ぐらいの感覚でいたのに、いまは精神年齢が圧倒的に違います」
有村「私自身はそういう変化はわからないですけど(笑)」
神木「『あなたは変わらないね』と、撮影現場で言われました(笑)」
有村「神木くんは出会ったときからずっと変わらない。少年の心を持った人というか、自分の好きなことはすごく熱を持って話すけれど、興味のないことには無関心で。B型だものね、私も同じなので気持ちはわかる(笑)」
――運命の人はいると思う?
神木「いると思います。しかも一人ではなく数人。人生の道を選択するときに動機を与えてくれる人に必ず出会えます。この映画で志尊淳さんとDAIGOさんとお会いしたときもピンときました。『絶対仲よくなれる!』と(笑)」
有村「私もそういう自分の直感は信じます。交友関係は“狭く深く”というタイプですが、『この人は信用できる!』と思ったときは間違いない」
――作品を見た感想は?
神木「僕自身は、初めて見る自分が映っていると思いました。有村さん演じる葵をちゃんと愛せていたかなあ、と。でも、ここにラブストーリーの女王がいますから、プロに聞かないと」
有村「プロじゃないですよ(笑)。ラブストーリーは難しいと思う」
神木「もし、僕たちがまた恋人をやることになったら、僕が有村さんに振り回されるのはどう? 有村さんがリミッターを外した瞬間を見て見たいです(笑)」
有村「コメディは楽しそうですね」