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「今日は旦那さんがうちで息子の世話をしてくれています。子育てに関してはわからないことだらけですけど、2人で話し合って決めるようにしています。だから最近は夫婦の会話が増えましたよ。笑ってる時間も増えたな」

 

そう語るのは、7年の交際を実らせ、’18年の正月に俳優の岡田義徳(41)と結婚した田畑智子(38)。10月には男児の母になり、幸せの絶頂の春を迎える。

 

現在は舞台『母と惑星について、および自転する女たちの記録』(3月5~26日/東京・紀伊國屋ホール。4月25日まで高知、福岡、京都、愛知、長崎でも公演)の稽古中。物語は、自由気ままに生き突然死んでいった母親を核にしながら、3人の娘たちそれぞれが生きていく姿を描く。

 

田畑が演じるのは、母のようにはなるまいと将来を思う長女。恋をするたびに結婚に踏み切れないでいる。

 

「娘としてだけでなく母としての気持ちもわかるようになりましたから、3年前の初演時とは違う解釈ができるかもしれませんね。実生活で子どもが生まれた当初は、不安だらけで毎日のようにひとり泣いていました。こんなちっちゃい生まれたての子を、私、どうしよう……って途方に暮れて、心配で心配で。母親になるって大きな変化を受け入れることなんですね。あのときも旦那さんにずいぶん助けてもらいましたよ。親子一緒に成長しながら、子どもに親にしてもらってる感じ」(田畑・以下同)

 

京都・祇園の老舗料亭に次女として生まれた彼女。両親ともに忙しく立ち働く姿を見て育ったそうだ。

 

「お仕事の邪魔をしないように気遣う子でした。言いたいことを胸にためてしまうところがあって。私が母親になったら、子どもとは何でも話せる友達みたいな関係がいいなと思っていました」

 

18歳で東京へ。同じころ、姉も自立。娘たちを心配している姿をあまり見せなかった母親だが……。

 

「私たちが親元を離れるときはその母が泣いたんですよね、心配しすぎて。母が初めて激しい気持ちをあらわにしたあの瞬間が、母娘の会話が増えたきっかけです」

 

神聖なモスクやバザールの喧騒……本作の舞台はトルコのイスタンブール。3姉妹は放浪の末、その地に母の面影を見る。

 

「私の場合はこのごろ、外見も内面も実家の母に似てきて。芯が通っていて男の人を立てるお母さんの強さをもっと見習いたいな」

 

本作からは、異国に迷い込んだ旅の絵日記のページを繰るような気持ちも味わってほしいと言う。

 

「人生を一歩進むための背中を押すような力になればうれしいです」

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