東ちづる 語ったコロナ禍にがん検査放置の悔恨「院内感染の恐怖もあった」
画像を見る 今回の胃がん手術を経て、ライフスタイルを見直したという東ちづる

 

■間寛平さんから受けたアドバイスに助けられた

 

「夫の難病に悩んでいた当時、間寛平師匠と東京駅でばったり会ったときに『元気か!』と声をかけていただいたことがあったんです。『私は元気なんだけど今、夫の病気がわからなくて』と打ち明けたら間髪入れずに『人間は強いから大丈夫やで!』と。妙に納得しちゃって。根拠ないんですけど(笑)。でも根拠のない自信って結構重要なのかなと思い返したんです」

 

今後の夫妻の人生設計にも変化が生じていると語る。

 

「2人の老後については話し合い中です。コロナ禍で東京以外でも仕事できる可能性が出てきました。私の周りの同業者でも東京を離れた人がいますし、彼なんて“日本じゃなくてもいい”と言ってます。あとは“いつかやりたい”ではなく“今やろうね”になりました。2人が病気をしたこともありますけど、何が起こるかわからない環境になっていますから……」

 

11月4日に日本対がん協会などが発表した統計によれば、コロナ禍でがん検診受診者が減り、胃、肺、大腸、乳、子宮頸がんで計約4万5千人の診断が遅れたと推計されるという。東も改めて検診の大切さを訴える。

 

「自分の記念日に受けるとか、『感謝の気持ち』的なプレゼントで、家族に記念日に送るとか。そして検査後は映画に行くとか、買い物に行くとか、自分にワクワクすることをやるといいと思います。私も来年の誕生日に検査予約を今から入れておこうと思います」

 

屈託のない笑顔には病いを“生きる力”に変える強い信念がうかがえた――。

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