San Francisco Chronicle
2000年公開の映画『エリン・ブロコビッチ』でジュリア・ロバーツが演じた実在の環境活動家、エリン・ブロコビッチ(52)。アメリカの大手企業を相手に環境汚染訴訟を起こし、3億ドルを超える巨額の和解金を勝ち取って一躍ヒーローとなった彼女が、米国時間7日夜、逮捕されていたことがわかった。警察当局が9日に明かにした。
ブロコビッチは金曜の夜、ネバダ州ラスベガス近郊のミード湖でモーターボートを操縦して遊んでいたが、ボート置き場に戻ってきた時にボートを係留するのに四苦八苦していたところを係員が発見。アルコール検査をしたところ、法で定められた血中アルコール濃度の2倍の数値が検知され、飲酒運転で現行犯逮捕された。
「彼女はどうやってボートをドックに入れたらよいのか、操作方法がわからないようでした。誰でもすぐわかるような、ものすごく単純な作りなんですよ。不慣れな土地で、もしアルコールを摂取していれば重大な事故を引き起こす危険性があります」
と、係員は当時の様子を語る。
ブロコビッチは翌々日、1000ドルの保釈金を払ってクラーク郡の拘置所から釈放されたが、自身の行動についてこのように釈明する。
「危険はありませんでしたが、お酒は飲んでいました。これは重大な過失です。心からお詫びします。2、3杯飲んだだけでしたが、お昼から何も食べていなかったこともあって、余計に酔ってしまったようです」
ジュリア・ロバーツにアカデミー主演女優賞をもたらした『エリン・ブロコビッチ』にカメオ出演したブロコビッチは2011年、世界の水資源の危機を追ったドキュメンタリー映画『Last Call at the Oasis』で再度銀幕へ登場していた。今回の逮捕はそんな輝かしいキャリアに傷を付けるものとなってしまった。