取り戻されたルビーの靴。4日、ミネソタ州のFBI支局 で行われた会見で公開された。 (写真:AP/アフロ)

1939年に米国公開された映画『オズの魔法使』。作中でジュディ・ガーランド演じるドロシーが履いた「ルビーの靴」が、FBIにより13年ぶりに発見されたとCBS NEWSが報じている。

 

赤いスパンコールでルビーの輝きを表現したこの靴は小道具として四足用意され、今回見つかったのはその内の一足。ミネソタ州グランドラピッズにあるガーランドの生家を改造したジュディ・ガーランド美術館に収蔵されていたが、2005年8月、裏口の窓を割って侵入した強盗により持ち去られてしまった。CBS NEWSによると、警報は作動せず、指紋も残されていなかったという。

 

FBIは今夏、ミネアポリスで行われたある潜入捜査で靴を押収。犯人の逮捕には至っていないが、複数の容疑者が上がっており、捜査は続行される。

 

「我々は取り戻すという最初のゴールにたどり着きました。素晴らしい日です。しかし、まだ終わっていません。こういった犯罪は、所有者だけではなく、我々全てから大切なものを奪い去ります。この靴のような文化財は、社会全体にとって重要なものだからです。文化を反映し、記憶を留め、価値観を映し出すのです」」と、ノースダコタ州の弁護士、クリストファー・マイヤーはCNNの取材に対しコメントしている。

 

グランドラピッズの警察署は「あの日の朝、犯人は靴だけではなくこの町の歴史の一部も盗み去ったのです。グランドラピッズと、この町が生んだ最も有名な少女とを永遠に結びつける歴史です。この日が来ることを私たちは信じていました。懸命の捜査により、映画界の宝を取り返してくれたFBIに心からの感謝を捧げます。やっぱり、うちほどいい場所はない!」と喜びの声明を発表。最後の一言は、ドロシーが劇中でカンザスに帰り着いて発するセリフ「There’s no place like home!」を引用したものだ。

 

警察の歓喜の声明からもわかるように、グランドラピッズという町にとって、ジュディ・ガーランドと『オズの魔法使」という作品は常人が考えるよりもはるかに特別なものであるようだ。2015年には、「有力な情報を提供してくれた人に100万ドルの報奨金を払う」と匿名の出資者が声を挙げたほどである。

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