美談作り上げ4000万円集め…ホームレスと女性に有罪判決
2017年12月、美談として地元紙フィラルフィア・インクワイアラーに掲載されたときの写真。左からジョニー・ボビット、ケイト・マックルー、マーク・ダミーコ(写真:Newscom/アフロ)

一昨年、ガソリン切れで立ち往生していた女性に、ホームレスの男性が所持金の20ドルを差し出したという心温まる美談が話題となった。助けられたケイト・マックルー(28)は、ボーイフレンドのマーク・ダミーコ(39)と共にクラウドファンディングサイト「GoFundMe」でホームレスへの支援金を募り、結果40万ドル(約4,466万円)を超える寄付があった。その後、事態は思わぬ方向に。ABC NEWSがその全容を報じている。

 

昨年8月、この物語の主役の一人であるホームレス、ジョニー・ボビット(36)が、自分のために集まった寄付金を私的に使い込んだとマックルーとダミーコを訴えた。カップル側も、「渡した25,000ドルを2週間で使い切ったため残りは預かっている」と主張し、全面対決の姿勢を見せていたが、11月には3人揃って寄付金詐欺の疑いで逮捕されてしまった。

 

検察の捜査で、マックルーが友人に「ジョニーってホームレスがいるのは本当だけど、全部作り話なの」という内容のメールを送ったことがわかっている。3人は元々フィラデルフィアのカジノで顔見知りとなり、金を手っ取り早く手に入れるために手を組んだ。ホームレスがなけなしの20ドルを差し出したという美談そのものが、寄付金をだまし取るためのでっち上げだったのだ。

 

労せずして集まった40万ドルで、マックルーとダミーコはBMWを買い、ラスベガスへ新年旅行に出かけてディズニーランドで豪遊し、ブランドもののバッグなども買いあさっていたという。GoFundMeは寄付金全額を出資者に払い戻している。

 

3人は第2級詐欺および窃盗で連邦裁判所に起訴され、米国時間6日にマックルーとボビットに有罪判決が下された。量刑は6月19日に宣告されるが、ABCニュースによると、マックルーは最高で禁固20年と罰金25万ドルが、ボビットはマネーロンダリングの罪で最高10年の禁固刑が課される可能性があるという。ダミーコの判決は後日下される。