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(写真・神奈川新聞社)

護憲や平和の願いを込め、毎月9の付く日にJR茅ケ崎駅前に立つ運動「茅ケ崎9の日スタンディング」の参加者が9日、延べ1万人を突破した。5千人達成までには11年を要したが、そこからわずか1年5カ月余りで大台に到達。安全保障関連法の制定などを受けた運動の広がりに、参加者らは手応えを語った。

 

自衛隊のイラク派遣を機に、運動は2003年12月29日にスタート。憲法9条の理念を皆で考えようと、茅ケ崎市在住の岡本棟守さん(73)が呼び掛け人となり、主に毎月9・19・29日の夕方に同駅北口でメッセージを掲げてきた。

 

運動には学生から高齢者まで幅広い世代が個人として参加。プラカードを持って立つだけの人もいれば、署名集めをする人もいる。主張内容も多岐にわたり、11年3月の東京電力福島第1原発事故後は、「原発ゼロ」を訴える人も増えた。

 

安全保障法制で揺れ動いた15年は、運動にとっても大きな転機になった。10月からは、7・8・9の日スタンディングに移行するなど、活動日が大幅に増加。1年間で4215人が参加し、それまでの年間平均の9倍近い数を記録した。

 

延べ参加者数9993人で迎えた9日は、活動開始となる午後5時までに40人以上が参集し、1万人の大台に到達した。運動が大きく飛躍した要因を、岡本さんは「今の政治に対する素直な危機感の表れだと思う」と分析。「7月の参院選が一つのターゲット。まずはそこまで全力で取り組みたい」と語った。

 

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