愛らしい動物を前に、シャッターを切るカメラ女子たち=4日、沖縄市知花の東南植物楽園
【沖縄】全国に約5千人の会員がいる女性のカメラ愛好家サークル「カメラガールズ」を招いた撮影ツアーが3、4の両日、沖縄市内であった。同ツアーは全国各地の自治体や企業などのPRを目的に開かれており、県内での開催は初めて。“カメラ女子”の目線で撮った写真を会員制交流サイト(SNS)に投稿してもらい、地域の魅力発信につなげるのが狙いだ。
4日午前、個性豊かな動植物が楽しめる沖縄市知花の東南植物楽園。「やばい。カピバラかわいい」「このアングルいい感じ」。小雨が降る中、県内外から参加したカメラ女子5人は、はしゃぎながら一眼レフやスマートフォンのシャッターを切り続けていた。
カメラガールズの活動は現在8年目で、人数規模はカメラ女子サークルでは国内最大という。以前の活動範囲は東京が中心だったが、昨年から全国規模に拡大。国内外の自治体や企業などを訪れ、独特な視点で今まで気付かれなかった魅力の掘り起こしや情報発信に貢献する。
今回の沖縄開催は、沖縄市観光物産振興協会の山田一誠事務局長の働き掛けで実現した。東南植物楽園のほか、ツアー初日の3日は一番街などコザの中心市街地を巡った。
静岡県から参加した小路友見さん(33)は「コザではガイドブックにない沖縄を見られた。写真はインスタグラムに投稿したい」と満足げ。東京でファッション系広告向けの写真家を目指している那覇市出身の末吉理紗子さん(33)は「参加者は趣味で写真を撮っているので、ユーザーの視点が分かる。勉強になる」と笑顔で語った。
カメラガールズの運営会社「ビートル」(東京)の高嶌悠人取締役は「今後は沖縄の会員も増やしながら、他の市町村でもツアーを開催したい」と前向きに話した。