辻仁成のエッセイに関する話題
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最終回にふさわしい「親孝行の絶品レシピ」(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/09/25 17:00いよいよ「ムスコ飯」、最終回となってしまいました。ぐすん。思えば離婚直後、息子のために日々料理に勤しんでいた父ちゃんのツイッターが話題を呼んで、この連載がスタートすることになったのです。その後、父ちゃんはいろいろなテレビ番組に招かれ、数々の料理を創作してきました。最近では作家か料理人かわからなくなる時もあります(笑)。光文社はじめ多数の出版社からレシピ本を出させてもらい、この連載は187回というも -
ムスコ飯卒業!父子生活5年を振り返る(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/09/18 17:00もうすぐ息子くん、中学4年生に進級します。フランスは中学が4年間あるんです。あと半年もすると15歳に。シングルファザーになった時、息子は10歳になったばかりでしたから、5年近く経ったことになりますね。私も、シングルファザー5年生になるわけですね。光陰矢の如し。長く続けてきたこの「ムスコ飯」もそろそろ最終回、この秋から新連載がスタートします。今度の連載は人生相談なので、奥様方のお悩みをどしどし募集し -
ルーブル美術館との奇縁(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/09/11 17:00世界でいちばん入館者数の多い美術館はどこかご存知ですか? その通り、パリのルーブル美術館です。1日に4万人が入館することもあるそうで、年間入館者数は740万人を超えるとか。そのルーブル美術館の一角で、正確には隣接するカルーゼル・デュ・ルーブル内「SHIP'S CAT」展示会場にて、私メ、なんと、先ほど歌わせていただきました。息子とはじめたYouTube「2Gチャンネル」の撮影で、しかもECHOES -
猛暑続きの日本でもサマータイム制には反対!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/09/04 17:00まだまだ残暑が続きますね。今年はパリも猛暑でした。しかし、どうして東京オリンピック・パラリンピックは夏の開催なんでしょう? 夏休みだからかもしれませんが、何せここ最近の日本は(世界もですが)異常気象続きで、夏は信じられないほどに暑すぎますからね。そんな時期に開催して大丈夫なのかと心配になるのは私だけでしょうか?水を差すわけじゃなく'64年の東京オリンピックは秋の開催でした。私が5歳の時のことです。 -
時々ネガティブくらいがちょうどいい(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/08/28 17:00人間はいつでもポジティブでなきゃいけないといいます。ええ、その通り。でも、そうは言ってもね、そう簡単にポジティブになれるのならだれも苦労はしないわけです。人間というのはポジティブな時もあればネガティブな時もある。ずっとネガティブな人だって大勢いるんです。むしろ、ずっとポジティブな人よりも多いのじゃないでしょうか?たとえば、ここにグラスがあり誰かがそこにシャンパンを注いでくれましたが、ちょうど半分の -
人からの信頼を勝ち取る8カ条(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/08/14 17:00人間って、最終的には信頼関係がものを言いますね。信頼関係をないがしろにやってきた人というのは、瞬間的に成功できたとしても、長い目で見ると上手くいきません。私はこの年齢になって、やっと人の信頼の大切さに気付かされております。信頼されている人は豊かに見えますよね。では、どうすれば人の信頼を得られるのか考えてみましょう。まず基本は「言い訳をしない」こと。多少不利になっても、どたばたしている時に言い訳をす -
日仏友好160周年にふさわしいスイーツを考案♪(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/08/07 17:00今年は日仏友好160周年。「ジャポニズム2018」と呼ばれるイベントが来年の2月くらいまでパリの各地で繰り返し催されます。日本では香取慎吾さんの個展が話題になっていますね。パリ中が日本ムードで満開になるということで、在仏16年目になる私ももちろん参加いたします。まず、8月22日から28日まで、ルーブル美術館に併設のカルーゼル・デュ・ルーブルで開催されますSHIPS' CAT展(タイトル未定)、こち -
黄金時代に訪れたスピリチュアルな体験(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/07/31 17:00先週、占いのことについて書いたエッセイが大反響だったので、もうひとつとっておきのお話をさせていただきます。30代後半のある日のこと。芥川賞を受賞し、『冷静と情熱のあいだ』が累計300万部も売れ、私が歌った『ZOO』がゴールドディスクを獲得、武道館ライブもやって、破竹の勢いの頃のお話です。私は弟が運転する車で仕事先のラジオ局を後にしました。当時は弟がマネージャーだったのです。ラジオ局から出た瞬間、不 -
辻仁成流、占いとの付き合い方(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/07/17 17:00還暦を迎える来年、大きなコンサートを予定しているのですが、暦を見たら「仏滅」とか「赤口」とかで、あまりいい日が出てきません。そこで占いをやっている友人に相談をしてみたら「え? 辻ちゃん、そういうの信じる方?」と意外がられました。いえ、占いとか風水とか占星術とか実はあまり信じてはおりません。それには理由があるのです。実は離婚した'14年、私にとっては「最高の1年」になるはずでした。名前は言えませんが -
1人でふと考えた「息子が巣立った後の人生」(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/07/10 17:00息子くん、修学旅行でアルプスに出かけてしまいました。息子がいないともちろん料理もしませんし、片付けもしない。何もする気が起きなくて窓際の椅子に座ります。仕方がないので、人生を振り返ったりしています。さよならだけが人生だ、と言ったのは井伏鱒二でしたか? サヨナライツカ、と言ったのはわたし(笑)。でも、いつかすべての人間にさよならがやって来るのは間違いありません。人間の運命ですからしょうがない。子育て -
夫婦仲が冷め始めた時こそ贈り物を!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/07/03 17:00奥様、ご主人の誕生日に何を贈っていますか? ネクタイやウイスキーやゴルフウエアなんかでもいいのですが、殿方というのは贈り物に鈍感なところがありますね。何を贈ってもだいたい同じ反応が戻ってきます。というか、男性はものをもらうことにあまり慣れておりません。だいたいいつも同じようなものを贈られるせいもあって反応が鈍くなっているのかも。では、ご主人に何を贈れば喜んでもらえるのか? え? もう贈り合わない? -
恋愛先生こと辻仁成、恋人への贈り物を指南!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/06/26 17:00若い友人Sくんに「辻先輩、命がけの恋人に贈るプレゼントで悩んでいます。ご指南ください」と頼み込まれてしまいました。男性が女性に贈るプレゼントのベスト3はバッグ、香水、ジュエリーあたりでしょうか。なぜかと言うと、衣服はサイズ感が分からないので男性は決して選びません。同じ理由で靴はもっと可能性が薄い。事前にサイズをご本人に聞いておくのも野暮ですし。そこで次に男性はバッグを選びます。バッグはサイズで悩む -
息子たちと手作りニョッキ教室♪(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/06/19 17:00子供の頃、近所のお母さんたちが集まって、わいわいがやがや餃子を作る様子が好きでした。それを家族でつついて食べるのがまた楽しかったなぁ。日本ならば餃子ですが、イタリアだったらニョッキでしょう。うどんを作るのに似ていますが、小さく切ったニョッキをコロコロと手の中で転がして丸くするのはとっても楽しい作業ですよね。今日は近所のお子さんたちを招いて、わたしが先生となってニョッキ作りを指導しました。いちばん年 -
息子と2人でYouTuberデビュー!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/06/12 17:0014歳の息子の趣味はヒューマンビートボックス。人間の発声器官を使って、ベース音やスクラッチ音などを作り出す新しい音楽のことです。そんな今時の子ですから、YouTubeも毎日欠かさず見ております。ある日、息子が「パパは絶対YouTubeが向いているよ」と言い出しました。「でも、フィッシャーズやはじめしゃちょーのようなことはパパには出来ないだろ?」「大丈夫だよ、誰もそんなのパパに求めてないって。パパら -
ハンガリー父子旅で初めて語った母の不在(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/06/05 17:00息子との父子旅、今回はハンガリーの首都・ブダペストでした。もう14歳ですから、あと何回一緒に旅ができるでしょうね。皆さん、家族旅行していらっしゃいますか? 本音を語り合うのは旅先に限ります。家の中だと、どうしても話しにくいことってあるじゃないですか? でも、旅先だと心も緩みますからね。大河ドナウが私たち父子の心を開いてくれました。2人で遊覧船に乗り、爽やかな風を感じながら、たくさん語り合ってきまし -
ムスコ飯の原点となった母の愛情たっぷり手料理(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/05/22 17:00とにかくよく食べるんです、息子くん。昨夜はサーモン250gをホイル焼きにして、それを250gのスパゲッティの上にかけて出したところ、完食。14歳、恐るべき胃袋です。今朝はごはん1膳とコロッケと焼き魚を出したのですが、「お腹が痛い」と仕事部屋にやって来て訴えました。「食べすぎじゃないか?」と言いましたところ「そうじゃなく、足りないから空きすぎてお腹が痛いんだ」というじゃありませんか(笑)。そこでサン -
パリでイクメンは当然!?フランスの最新育児事情(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/05/15 17:00ある日の夕方、いつも行くスーパーの前で若い会社員のお父さんとすれ違いました。なぜお父さんと分かったかと言うと、片手でベビーカーを押していたから。なぜ、会社員だと分かったかと言うと、背広を着てもう一方の手にはビジネスバッグを抱えていたから。想像してみてください。このお父さんは会社帰りに託児所に寄り、預けていた赤ちゃんを引き取ってスーパーに立ち寄ったわけです。その直後、ローラースケートのお父さんとすれ -
還暦を迎える辻仁成が老けない食事法を伝授!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/05/08 17:00来年、還暦です。今年、59歳で、来年の10月に60歳! ちょっとショックですが、現実ですから受け止めて生きております(笑)。まだ14歳の息子のためにも日本一元気なおじいちゃんを目指しますので、どうぞ応援お願いします。しかし、「辻さん、年齢の割には肌もつやつやで張りもあるし、なんかしています?」とテレビ局のメーク室のお姉さま方に聞かれます。たしかに白髪もほとんどありません。シミはちょっとありますが、 -
YouTubeで会える息子の“お兄ちゃん”!(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/04/24 17:00毎晩の楽しみは息子と夕飯を食べながら一緒にYouTubeを観ることです。なかでもハマっているのが「フィッシャーズ」の動画。ご存知ですか? フィッシャーズ! 日本の7人組のユーチューバーグループです。現在23歳の彼らは幼馴染みなのでしょう、めっちゃ仲良しなんです。仲間と一緒に元気よく生きる彼らの姿に強い感動を覚えます。14歳の息子にとっては憧れの先輩であり、お兄ちゃんのような存在です。思いやりがあり -
子育ての息抜きに本場の仮面舞踏会へ(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/04/17 17:00フランスの大人たちは夜会を愉しみます。ホームパーティみたいなカジュアルなものから大規模なソワレ(夜会)まで、多種多様。シングルファーザーになって4年が過ぎましたが、やっと子供の手も離れてきました。人生の気分転換に、友人が主催する夜会に参加するようになったのです。先日はベルサイユで行われた仮面舞踏会に招かれました。盛装をして、目元をマスクで隠し、シャンパンを飲みながら、ご婦人とダンスを踊るのです。あ -
離婚について聞かれ……14歳息子の大人な対応(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/04/10 17:0014歳の息子が、欧米版のLINEともいえるWhatsAppというチャットで仲間たちとグループを作り、毎晩メッセージを交換しています。クラスメートの半分が参加しており、どうやら彼はそのグループのリーダーのよう。変なことを言ってくる子たちをブロックする権限を持っているのだとか。その中の1人が息子に「ママのこと」についてしつこく訊いてくるようで、夕飯の時に、困ってるんだ、と打ち明けられました。「なんて言 -
イスラム料理×豚肉!?「掟破りのクスクス」(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/04/03 17:00ご縁というのはすごいですね。人生というものはどんどん人が入れ替わっていきます。誰がシナリオを書いているのだろうと思うほど絶妙なタイミングで出会いが巡ってくる。突如現れたように思いがちですが、そうではありません。人生を積み重ねていく中で縁が縁を呼び込み、新しい出会いを連れてくるのです。出ていく人、やって来る人、この繰り返しの中でご縁という円は大きく育っていきます。良縁に巡り合うためには一生懸命生きる -
タレに漬けて焼くだけ超簡単ドリーチキン(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/03/27 17:00ストレスなく生きていくために必要なこととは何でしょう? それは他者と対等に生きるということです。職場でも学校でも家庭でもどこであろうと。けれども対等に生きるのは人によってはとっても難しいことです。どうしても自分を格下に思いがちなのが人間で、あの人にはかなわない、何もかも自分の方が弱い、と劣等感に苛まれがち。これでは対等になることはできません。対等になれなければ、残念ながら気持ちよく生きていくことは -
ディズニーランド・パリで14歳誕生日のお祝いを(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/03/20 17:00先日、息子が14歳になりました。離婚騒動の始まりが9歳の頃でしたから、光陰矢のごとしです。「誕生日に親友たちを誘ってディズニーランド・パリに行きたい」というので、チケットを購入し、私が運転し子どもたちを引率することになりました。子どもたちが遊んでいる間、私は冬空の下、ベンチに腰掛けてずっと彼らが戻ってくるのを待つことになりました。朝の10時から夕方の19時まででしたから、9時間もの長丁場。一人で食 -
インスタ映えするグリーンテリーヌ(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)
2018/03/13 17:00先月出版されたばかりの拙著『立ち直る力』(光文社)が、おかげさまで大増刷されました! この本は、ここ1〜2年で私がつぶやいたツイートの中から編集者さんと一緒にセレクトした“厳選ツイート”集になっております。ツイッター自体は長年やっていましたが、半年前ほどから急にフォロワーさんが増えました。もともとは5万人くらいだったと記憶していますが、「息子よ」という書き出しでシングルファザーの気持ちを綴りはじめ