日テレリモートドラマ好評も“真相はHuluで”手法に相次ぐ批判

コロナ禍により“ソーシャルディスタンス”といった人々の行動様式が変容し、変革を余儀なくされているドラマ界。民放各局は「メインキャストは撮影時以外はフェイスガード着用」「キスシーンや激しいアクションシーンは必要最小限におさめる」といった新方針を定め、制約と闘いながら撮影に取り組んでいる。

 

制約を逆手に取ったリモートドラマも数々生まれている。NHKは坂元裕二氏が脚本を務め、広瀬すず(22)や阿部サダヲ(50)らが出演するリモートドラマ『Living』を制作。またTOKIOの松岡昌宏(43)主演の人気シリーズ『家政婦のミタゾノ』(テレビ朝日系)も6月に完全リモートで撮影したストーリーを放送していた。

 

そんななか、大きな話題を集めたのが7月26日放送の『リモートで殺される』(日本テレビ系)だ。

 

リモート形式のサスペンスドラマで、本田翼(28)、新田真剣佑(23)、乃木坂46の斎藤飛鳥(21)など豪華キャストが名を連ねた同作。

 

リモートで集まった高校時代の同級生6人が、かつて転落死した田村由美子(斎藤飛鳥)や失踪した古郡一馬ら同級生の真相を探るうちに、リアルタイムで殺人事件に巻き込まれていくというあらすじ。

 

謎の多い展開とリアルタイムで同時進行する仕掛けに引き込まれる視聴者が続出し、放送時にたちまちTwitterでトレンド入りするほどの盛り上がりに。SNSには《このドラマ怖すぎ でも面白い》《やばい……リモートで殺されるっていうがち怖いドラマ見たせいで全然眠れないっ!!》と、熱狂した視聴者のコメントが寄せられた。

 

そのいっぽうで、ドラマの“ある仕掛け”に視聴者から批判が集まっている。

 

番組終了と同時に、地上波放送分に撮りおろしシーンを加えた『リモートで殺される 殺人の裏側編』が有料動画配信サービス「Hulu」で放送されると告知された。そこでは同級生を殺害した犯人の協力者や事件の裏側など、地上波では放送されなかった秘密が明かされるというもの。放送時間は地上波版の45分より長い58分となっている。

 

しかし、「Hulu」での視聴ありきで真相を明らかにする番組作りには批判が殺到した。

 

《Huluの方が尺長くて草》
《単発ドラマでもHulu勧誘する日テレ》
《『続きはHuluで』の嫌悪感って、課金しなきゃいけないことに対してというのもあるけど、今の今まで楽しく見てたドラマが一瞬にして単なる長尺の宣伝に変わるところにもあると思う》

 

日本テレビが真相を「Hulu」に持ち越す手法で批判されるのは、初めてではない。昨年、最終回の視聴率が19%を超えた話題作『あなたの番です』でも、『番外編・過去の扉』として真犯人が殺人をするにいたった背景などを明かす特別編を「Hulu」のみで配信。また昨年10月~12月に放送された『ニッポンノワール -刑事Yの反乱-』でも同様の手法は取られており、呆れた声を漏らすドラマファンも。

 

《子会社Huluに全部ぶん投げるあたりお約束の日テレの所業》
《日テレは「続きはHuluで」って方針やめた方が良いと思う》

 

もともと「Hulu」はアメリカ・カリフォルニア州に本拠地を置くサービスだったが、14年に日本テレビ放送網へ売却。以来、アメリカと日本でそのサービスの内容は大きく異なっている。

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