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「実は公開延期が発表される前から、すでに極秘で猿之助さんの出演シーンだけを撮り直す方向で動いていました」(映画関係者)

 

5月18日に東京都内の自宅で父・市川段四郎さん(享年76)と母・延子さん(享年75)が向精神薬の服用で中毒死。自らも緊急搬送された市川猿之助(47)。猿之助は6月16日から公開予定だった映画『緊急取調室 THE FINAL』に総理大臣役で出演していたが、公開の延期が決まった。

 

天海祐希さん主演の人気連ドラ『緊急取調室』の劇場版です。実は昨年の安倍晋三元首相の銃撃事件の影響で一度延期を余儀なくされた経緯がありました。2度目の延期となり、製作サイドも頭を抱えています」(前出・映画関係者)

 

5月31日に配信された「文春オンライン」によれば、警視庁捜査一課は猿之助を自殺幇助罪で逮捕する方針を固めたという。

 

「一家心中を図るという目的のために睡眠薬やビニール袋を用意していたことで、6カ月以上7年以下の懲役または禁錮となる自殺幇助罪に抵触するとみられています」(全国紙記者)

 

逮捕の可能性が高まったことで、東宝は映画『緊急取調室』の公開延期に踏み切ったようだ。

 

「劇場版の製作費は3億円弱。邦画の実写では最大規模の全国約300館で公開を予定していました。猿之助さんには撮り直しの違約金が発生することになり、協議次第では1億円以上の請求になるでしょう」(前出・映画関係者)

 

猿之助が払う賠償金は、映画の撮り直しの分だけではないという。

 

「事件当日、明治座での昼の部の歌舞伎公演は休演となりました。1千万円以上の損失です。座頭を務めていた猿之助さんの意思で起こした事件ですから、賠償責任が生じます。

 

7月に三越劇場で公演予定だった猿之助さん監修の歌舞伎公演『夢見る力』も中止になりました。さらに請求額は増えるでしょう」(歌舞伎関係者)

 

猿之助は遺書でマネージャー兼俳優のA氏に“遺産をすべて相続させる”と綴っていたというが、億単位の賠償金を払えるだけの資産はあるのだろうか。

 

「心中事件があった都内の自宅は亡くなった段四郎さんの所有でした。本来は3億円程度の資産価値がありましたが、今回の事件で価値は暴落。7千500万円のローンもまだ完済されておらず、相続の行方は今後の捜査次第で不透明。そのため猿之助さん個人の資産から支払うことになると思います」(猿之助の知人)

 

猿之助の年収は、どれくらいあったのだろうか。

 

「歌舞伎座などでの興行では出演料が支払われます。座頭興行なら相場は1カ月約500万円で、猿之助さんは年間7~8公演あります。演出料や脚本料もプラスされます。映画やドラマの出演料も加えれば、この数年は最低5千万円、多い年なら1億円はあったと思います」(前出・歌舞伎関係者)

 

しかし、猿之助は貯蓄には興味を示さなかったようだ。

 

「かねて猿之助さんは『子どもを持たない』と公言しており、収入のほとんどを自らの趣味に投じていたといいます。その一つがギャンブルです。猿之助さんの博打好きは梨園では有名でラスベガスによく行っていました。特にルーレットが好きで、新車を買える金額を1度の勝負につぎ込むこともあったと聞きます。昨年も仲間たちを連れてラスベガスへ遊びに行っていたようです」(前出・歌舞伎関係者)

 

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