山田邦子「自信があった」レギュラー14本が続々終了も前向きだったわけ
画像を見る 上島さんはかつて所属していた太田プロダクションの仲間

 

■芸能界で44年、いまだ変わらないもの

 

「鶴ちゃん(片岡鶴太郎)や(寺門)ジモンは『太田プロに戻ってこい』って言ってくれるんだけどーー。戻りません!」

 

邦ちゃんは、キッパリと迷いのない笑顔で語る。

 

’19年、長年修業を積んだ長唄杵勝会の名取の襲名披露の際、誰も太田プロのスタッフが出席しなかったことがきっかけで、事務所から独立したと報じられた。

 

「たしかに、あれは残念なこと。でも、太田プロでお世話になった社長が代わったこともあったから、短大時代、自分一人で活動していた原点に立ち返るタイミングだとも思ったんですね」

 

半年ほどフリーランスとして活動し、今は縁あってスポーツアスリートのマネジメント会社に所属しているが、芸能プロとは違い、かなり自由度も高い。

 

「YouTubeチャンネルを開設して、鬼越トマホークとコラボ動画をアップする機会にも恵まれたんです。それで鬼越の金ちゃんは『オレらは邦子組の若頭』と言ってくれて、若手芸人も紹介してくれるように。ご飯に誘って輪を広げています」

 

かつて、たけしやタモリに憧れ、サポートされた思いがあるからだろう、邦ちゃんは次世代を“おぶって”、お笑いのバトンを引き継ごうとしている。

 

「せっかく知り合えた後輩たちをまとめて、盛り上げていきたい。私は子供に恵まれなかったけど、育てる楽しみは後輩で十分。

 

とくに関東の芸人は、吉本芸人と違って小屋(劇場)を持っていないから、お互いが知り合うきっかけが少ないんです。

 

今後はYouTubeでコラボするだけじゃなくて、ライブを主催するのも面白いかも。私はね、生涯、お笑い好きなおばちゃんなんですよ」

 

そう語ると、邦ちゃんのスマホから電話の着信音が鳴りだした。

 

「もしもーし。え、そうなの。今から? 大丈夫だけど、金貸してくれとかは言うなよ! いいよ、じゃあこれから行くよ」

 

どうやら、電話の主に、アポなしで呼び出されたみたいだ。

 

「噂をすれば、鬼越の金ちゃんからでした。テレビ収録中で、突然、出てくれって言われて。まったく! きっとこれから何かやらされるんですよ」

 

その言葉とは裏腹に、後輩たちからの出演依頼を笑顔で語り、邦ちゃんは次の現場へと向かっていったーー。

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