1972年、4人の脚本家による対談で。右端がハーラン・エリスン (写真:AP/アフロ)

SF小説で脚本家のハーラン・エリスンが29日早朝、84歳で死去した。妻のスーザンが弁護士を通じ公表した。

 

エリスンは『「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった』や『世界の中心で愛を叫んだけもの』を初めとしたSF小説を数多く執筆、ネビュラ賞やローカス賞など様々な賞に幾度も輝いた。また、テレビドラマ『宇宙大作戦』『アウターリミッツ』『アンタッチャブル』などの脚本家としても活躍し、『宇宙大作戦』のエピソード「危険な過去への旅(City on the Edge of Forever)」では、ヒューゴー賞映像部門を受賞している。

 

2006年にはアメリカSFファンタジー作家協会からグランド・マスターの称号を与えられ、殿堂入りした。

 

そんな華やかな受賞歴を持つにも関わらず、本人はそういった賞とそれに関係する人々を毛嫌いしていたようで、2013年にVariety誌に寄せたコラムでこんなことを書いている。

 

「私はあらゆる賞レースが単に嫌いであるだけではない。奴らが首を吹っ飛ばされ、賞金が奴らの黒くて腐ったちっぽけな心臓に突き刺ささるところを見たいと思っているし、首を失った胴体が真夜中の交差点に埋められるところも見てみたい」

 

気難しく、たびたび過激な言動とっては敵を作ってきた。『ターミネーター』が盗作だとして監督のジェームズ・キャメロンとスタジオを訴えたこともある。

 

しかし、彼の業績は誰もが認めるものであり、その訃報には多くの有名人が哀悼の意を表している。スティーブン・キングはTwitterで「ハーラン・エリスン、アメリカの文学界に彼のような人はいなかったし、これからも決して出てこないだろう。激しく、面白く、雄弁で、凄まじい才能を持っていた。もしあの世があるならば、ハーランは既に誰にもできないことをやってのけているはずだ」と偉大な先達を称えた。

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