「気持ちに嘘をつくな」鍵山優真を“覚醒”させた羽生結弦の助言
画像を見る シニア2年目にして絶好調の戦績を掲げる鍵山(写真:Raniero Corbelletti/アフロ)

 

■羽生からの助言が、鍵山を奮い立たせた

 

鍵山の急成長の要因を、スポーツライターはこうみる。

 

「羽生選手からの言葉が、彼に大きな影響を与えたようです」

 

鍵山本人がインタビューで、昨季の世界選手権に自信をもって臨めた要因を次のように話している。

 

《全日本選手権の記者会見で、羽生(結弦)選手に『向上心が優真の一番の武器。優勝したいという気持ちに嘘をついて欲しくない』といわれたことです。あの言葉で、僕は変わりました》(『Number PLUS MAY2021』)

 

それは、1年前の全日本選手権でのこと。3位になった鍵山は、1位の羽生、2位の宇野昌磨(24)とともに試合後の会見に臨んだ。

 

「そこで、世界選手権に向けた抱負を聞かれた鍵山選手は『まだ僕は全然下のほうでみなさんは手の届かないところにいる』と、謙遜するような発言をしたんです。そんな後輩へ助言をと求められた羽生選手は『自分の気持ちに嘘をつこうとしている、そういうのはいらないよ』と優しくいさめるように話しました。これに鍵山選手は、はっとさせられたようです。

 

そこからは“勝ちたい”と積極的に口に出すようになりました。口に出したからには頑張らないわけにはいかない。そうして頑張ってきたことが今季の結果につながっているのでしょう。全日本や北京五輪も、『優勝する気でいく!』と力強く宣言しています」(前出・スポーツライター)

 

羽生から刺激を受けて強くなっている鍵山。だがいまは逆に、鍵山の存在が日本選手たちの発奮材料になっているようだ。

 

「鍵山選手と同世代の選手たちはもちろんですが、上の世代で大きな刺激を受けているのが宇野昌磨選手です。今季の宇野選手は自身最高難度の構成に挑んでいる。“1位をとるためにはここまでやらないと”と考えての決断だそう。

 

かつてないほどトップへのこだわりをあらわにしているのですが、これも鍵山選手の影響。2人は仲がよく一緒に練習することもあるのですが、宇野選手は『優真は切磋琢磨できる相手だ』と話していました」(前出・フィギュア関係者)

 

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