「毎日のそうじで使う筋肉を意識するだけで、確実に体は変わります。ふだんの生活であまり動かさない筋肉を使えば代謝が上がって、消費カロリー量もアップ。私も最初の1カ月でウエストが1.5センチ細くなりました」
こう話すのは、整理収納、そうじのプロ・清田真未さん(43)。毎日、そうじをしてもヤセない人は、猫背のままそうじしたり、惰性で体を動かしているのが理由だという。
「たとえばホコリの払いそうじ。腕を曲げてサッと払うだけでは運動になりませんが、腕に力を入れてピンと伸ばし、踏み出した足の太ももと後ろ足のふくらはぎの筋肉を意識するだけで、大腿四頭筋やヒラメ筋、腓腹筋を使います。毎日の習慣にすれば、絶対に鍛えられますよね。ヤセるためにわざわざジムに通う必要はないんです!」(清田さん)
そうじが体のラインを変えることに気づいた清田さんは、スポーツ健康医学が専門の大学教授に相談しながら、手軽で効果の出る「美そうじ」を考案。現在、多くの女性たちに指導を行っている。指導を受けたOさん(54)は、9カ月で9.6キロの減量に成功したという。
「テーブル拭きと窓拭きは欠かさずやっています。おかげで、服のサイズは13号から9号に、ウエストもベルトの穴2つ分ダウンしました。美そうじが習慣になってから、食事の量も減り、間食もしなくなりました」(Oさん)
“ヤセそうじ”の掟は次の5つだ。
【1】目的をもって始める
「ヤセて憧れの服を着る」など具体的な目的を設定しよう。
【2】習慣になるまで毎朝続ける
朝そうじが一度習慣になると、やらないと気持ち悪くなる。それまでは休まず毎日!
【3】腕と背筋をピンと伸ばす
体の筋肉をしっかり使うには姿勢も大切。猫背になりやすい人は特に注意。
【4】呼吸を止めない
力むと息を止めがち。動きに合わせて自然な呼吸で。
【5】体の左右両方を使う
利き手ばかり使うと片側しか鍛えられない。途中で持ち替えて左右均等に。
「美そうじを始めるときに、みなさんに目標を設定するよう勧めています。『ヤセて憧れのブランドの服を着る』など具体的な目標を決めて始めると、モチベーションがアップするだけでなく、ふだんの食事や身だしなみなどにより気を使うようになるようです」(清田さん)