炊飯器でひと晩!自家製発酵みその作り方 塩分控えめでうま味たっぷり
画像を見る 教えてくれたのは料理家の榎本美沙さん

 

■血圧やコレステロール対策にもなる!

 

この“ひと晩発酵みそ”には、うれしい特徴がいっぱいある。

 

「普通のみそは約半年かけて発酵させるので保存性を高める必要があり、塩分が10%前後と高め。しかし、ひと晩発酵みそは炊飯器をつかって短時間で発酵させるので塩分を5%と超減塩できるのです。血圧が高い方は、塩分の高いみそを敬遠されますが、ひと晩発酵みそなら大丈夫。ふだんのみそより多めに使うことも可能です。その分、みその栄養素もたっぷり取ることができます」(榎本さん)

 

みそには、血圧や血中コレステロールの上昇を抑え、美肌効果が期待できる大豆イソフラボンや疲労回復に効くビタミンB群、鉄、葉酸など体にうれしい栄養素がふんだんに含まれる。

 

さらに新型コロナウイルスのオミクロン株がまん延する今、免疫力アップという効果も見逃せない。

 

「ウイルスや細菌から体を守る免疫細胞の6割以上が腸に存在していると言われています。みそには、腸内環境を整える善玉菌のえさとなるオリゴ糖が豊富。また、腸の働きを助けて、便秘を解消する食物繊維も多く含まれています。腸内環境が整うことで免疫細胞がしっかり働いてくれるのです。さらに、みそには強い抗酸化作用のあるメラノイジンなどの成分が含まれ、免疫機能を低下させる活性酸素の害から体を守ってくれます」

 

新型コロナの影響でストレスや不安を感じる人にも、ひと晩発酵みそは効果を発揮するという。

 

「ストレスを抑えるGABAというアミノ酸の一種が、普通のみそよりも多く含まれています。また、白みそのような味わいで優しい甘味があり、ホッとさせてくれる効果があるようです」

 

今回は大豆をゆでる手間の必要がなく、初めてつくっても失敗しない「おからみそ」のつくり方を榎本さんに教えてもらった。

 

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