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《今年も今のところ結婚願望なし、卵子凍結済みで生活してます》

 

11月21日、Xにこう投稿したのは、タレントの指原莉乃。この日、31歳の誕生日を迎えた指原が卵子凍結していたことを明かすと、たちまち話題を呼び、トレンド入りする事態に。昨今、”卵子凍結”が女性のライフ、キャリアプランの選択を広げるひとつの手段として注目されている。

 

この指原の”卵子凍結”の報告に対し、Xでは《うちは不妊治療してたから卵子凍結は素晴らしい判断だと思う》《結婚願望は無くても、子供は産める選択肢を拡げるのはいいよね》《わたしも検討したいって思えた!!!》など、共感が続々と寄せられている。

 

東京都は今年9月から18〜39歳の都内在住女性を対象に、一定の条件下で卵子凍結の費用を最大30万円支援する助成金制度を開始している。都が”想定の2倍以上の2160人から申し込みがあった”と明らかにしている通り、卵子凍結はキャリアと出産を両立したい若い女性などから期待された選択肢のひとつとなっているのだ。

 

一方で、X上では医療関係者による安易な卵子凍結のリスクを指摘する投稿も目立った。産婦人科医の宋美玄先生は、卵子凍結は「魔法でも保険でもない」として、正しい知識を得てほしいと指摘する。今回はそんな宋先生に、卵子凍結のメリットとリスクを解説してもらった。

 

■未受精卵の凍結は、受精卵の凍結に比べ子供を授かる確率は低くなる

 

そもそも卵子凍結には、受精卵の凍結と未受精卵の凍結の2種類があるが、今回話題になっているのは、後者の未受精卵の凍結だ。

 

「未受精卵の凍結の中には、”医学的適応”のものと”社会的適応”と呼ばれるものがあります。医学的適応は、若くしてがんになって抗がん剤治療や手術が必要になった場合、そのまま治療すると将来子供ができなくなってしまうから、先に卵子を採っておくというもの。一方で、社会的な卵子凍結は、今パートナーは決まってないけれど、将来妊娠できるように未受精卵の状態で保存しておくというもので、より幅広い人が対象となります」

 

しかしながら、認識しておきたいのは、卵子凍結は”将来の妊娠”を確実に約束するものではなく、過信は禁物だということ。

 

「まず、受精卵の凍結に比べて未受精卵の方が子供を授かる確率は低くなります。卵子の中にはそもそも受精しない卵があるためです。確実に受精した卵子だけを凍結する通常の不妊治療に比べて、未受精卵はそのひとつ前のステージとイメージすればよいでしょう。

 

さらに、解凍の技術が難しいことも加わります。未受精卵はブヨブヨのイクラのような状態ですが、受精卵はある程度細胞分裂が進み肉のような状態になっています。イクラと肉でイメージするとわかりやすいと思いますが、細胞がぎっしりしている方が解凍しやすいのです。

 

これらの理由から、未受精卵は受精卵に比べて妊娠の確率が低くなります。仮に10個の卵子を凍結しても、その10個全部を受精卵として体内に戻せるというわけではないということです」

 

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出典元:

WEB女性自身

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