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「台所仕事は毎日同じことの繰り返し。やる気が萎えて、『めんどくさい』とネガティブな気持ちになってしまうこともありますよね。そんなときは、いつものやり方を少しだけ変えてみましょう。台所仕事がはかどって、料理に対するやる気が復活しますよ」

 

そう話すのは、過去にも本誌に登場し、台所仕事を効率化するコツを教えてくれた料理家の高木ゑみさん。今月発売された新著『やる気の続く台所習慣40』(扶桑社)では、料理教室の生徒から寄せられた悩みを解決するアイデアを提案し、注目を浴びている。

 

終わりなき台所仕事、「毎日、楽しくやってます!」なんて人……いませんよね。でも“やる気を上げる習慣”を取り入れれば、そんな毎日も夢じゃないんです! そんな“やる気を上げる習慣”を高木さんが教えてくれた。

 

【1】やる気が起きない

 

「お皿を洗う前などに、キッチンタイマーを3〜4分に設定。心の中で『よーい、ドン!』と唱え、手をパチンとたたいて始めます。その音で気持ちが切り替わり、やる気スイッチがオンに。4分を超えると集中力が落ちるので、タイマーは4分以内にしましょう」(高木さん・以下同)

 

ゲーム感覚で取り組めるし、時間内に終わらせれば達成感も感じられる。

 

【2】家族の「なんでもいい」で献立が決まらない

 

夕飯の献立が決まらず困ったときに役立つのは、肉、魚、野菜料理がひととおり載っている定番のレシピ本。

 

「家族がくつろいでいるときにレシピ本を渡し、それぞれに食べたいものを選んでおいてもらいます。夫には青、息子には緑など、色違いの付箋を選んだページに貼ってもらい、夕飯が決まらないときは、その中からチョイス。一度選ばせているので不満も出にくいし、こちらもラクです」

 

さらに、付箋に調理法を「揚」「炒」「蒸」「焼」など書いておくと、時間がないときにすぐにできる料理を素早く選べて便利。

 

【3】イチから料理をしたくない

 

「作り置きは時短の基本。でも、数日食べれば飽きるので、アレンジを加えて別の料理に再生しましょう。たとえば肉じゃがは、トマト、ハーブ、チーズを加えて再度煮れば『イタリアン煮込み』に。きんぴらごぼうは、細切れ肉やひき肉をあわせてメインのおかずに。おススメなのは、ハンバーグを大量に作り置きしておくこと。刻んでチャーハンやパスタの具にすればあっというまに主食が完成します。コツは、作り置き自体をシンプルな味つけにしておくことです。和洋中といろいろな料理に応用できます」

 

【4】買い物に行きたくない

 

買った野菜を長持ちさせれば、時間を取られる買い物を週1回におさえられる。

 

「野菜は育った環境に近い状態で保存し、水分の蒸発を防げば、そのままにしておくより格段に日持ちします。しなびやすい葉物野菜は、ぬれたキッチンタオルで包んでからジッパー付き保存袋に入れ、冷蔵庫内に立てて保存。キャベツは芯をくりぬいた部分にぬれたペーパータオルを詰めます。また、売場で捨ててしまいがちな外側の葉はそのまま持ち帰りましょう。外葉で野菜を包んで保存すると保湿効果があります」

 

【5】見た目が地味で気が萎える

 

料理がおいしそうに仕上がらないことが続くと、作る気も起きなくなるというもの。地味になる原因は、色だ。

 

「しょうゆやソースを使うと料理が茶色くなり、沈んだ印象に。改善するには、いろんな色を冷蔵庫に入れておくことです。差し色に緑黄色野菜の赤や黄色を、また料理の“抜け感”にゆで卵や白ごまなどの白を常備しましょう」

 

台所に立ったらすぐ、キッチンタイマーを4分に設定。時間内にパッと処理してしまおう!

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