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(写真・神奈川新聞社)

「戦争反対」を無言でアピールするパフォーマンスが24日、横浜駅西口で行われ、注目を集めた。マネキンに扮(ふん)してプラカードを掲げ続けるもので、名付けて「マネキンフラッシュモブ」。安保関連法に反対するママの会@神奈川が主催した。

行楽客が行き交う横浜高島屋前。銅像を囲み、ポーズを決めたサングラス姿の15人の男女は微動だにしない。手には「だれの子どももころさせない」「NO WAR!」「平和がすき 選挙にいこうよ」のプラカード。

「本物?」「黙っていることでアピールしているんだよ、きっと」

幼い孫と手を引く祖父の会話が聞こえてくる。

「サングラスがポイント。視線が合わないから、プラカードをのぞき込んでもらえる」と大和市から参加した女性(54)。「集会で声を張り上げるのは苦手だけど、これは最も平和的なアピール。参加もしやすい」と話す。

都内で行われていたものに着想を得た同市の澤見香恵子さん(42)を中心に、昨年11月から県内各地で続けてきた。発語しない訴えはスタンディング行動が知られるが、こちらは服装の色調を統一し、スタイリッシュさで目を引く。

友人と買い物途中に足を止めた女性(42)は「マイクで話されても雑音にしか聞こえないけど、無言は新鮮。かえって訴えかけられている感じ」。横須賀市在住、仕事で自衛官に接する機会もある。「安全保障関連法ができ、こんなはずじゃないと思っている自衛官もいる。何げなく過ぎていく日常で、考えるため立ち止まらせてもらった気がする」

7回目の今回は飛び入りで参加する若者もいて、中心メンバーの一人、藤沢市の女性(52)は「参加者も注目度もこれまでで一番。今後も月1回のペースで続けていきたい」と話していた。

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