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(写真・神奈川新聞社)

相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」の殺傷事件で県は18日、同園体育館で事件後から一時的に生活している入所者の他施設への移動を今月中に終える見通しを明らかにした。事件の検証や再発防止策検討のため、有識者らによる第三者検証委員会を設置する考えも示した。同日の県議会厚生常任委員会で明らかにした。

 

県によると、これまで30人の入所者が他施設に移動。だが17日現在、85人のうち男性23人が体育館で生活。女性も定員20人のホームに31人が、定員超過の状態で生活しているという。

 

同委で県は、こうした入所者の他施設の移動の見通しについて「まとまった人数での形で移行の準備を進めてめどがつきつつある。今月中にできるだろうと思っている」と答えた。

 

同園の指定管理者「かながわ共同会」に求めるとしていた事件経過報告書については、17日に提出を依頼。9月13日までに中間報告、10月17日までに最終経過報告書の提出を求めたと説明した。

 

委員は県やかながわ共同会の対応や情報共有のあり方などを多面的に総括するため、第三者による検証委員会を設けるべきだと指摘。県は「再発防止策や課題整理のため第三者による検証委員会を設けていく」との考えを示した。

 

亡くなった19人の合同のお別れ会の開催については、これから遺族に意向を確認し、9月中旬に県の考え方を提示。賛同が得られれば、10月中旬以降の適当な時期に実施する考えを示した。

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