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新商品の「小ぐるま麩」と考案したマヨネーズラスクを紹介するかりゆし製麩の仲井間憲雄社長=南風原町

 

かりゆし製麩(南風原町)は、通常の車麩(ふ)よりミニサイズの「小ぐるま麩」を開発した。家庭での麩の消費が縮小傾向にある中で、煮物や鍋物などチャンプルー以外の食べ方を提案する。仲井間憲雄社長は「植物性タンパク質の栄養価や食べ方を発信して、地場の産業を存続させたい」と語る。

 

沖縄の車麩は、タンパク質の一種であるグルテンを熱したパイプに巻き付け、窯に入れて焼き上げて出来上がる。1日に3本入りパック4千~5千袋を製造する県内大手のかりゆし製麩でも、一本一本の巻き付けから釜入れまで人間の手で行う職人の手作業だ。

 

「小ぐるま麩」は、通常の車麩の直径が6~7センチのところ直径4センチ程度と小ぶりになり、使いやすいよう一口サイズに輪切りして包装する。

 

仲井間社長は「麩にはコラーゲンの生成を活発にするプロリンが豊富に含まれる。毎日摂取できる大きさの製品を市場に出したかった」と開発の経緯を説明する。

 

戦後沖縄の県民食として普及した車麩だが、飲食店など業務用の卸販売量は安定しているものの、スーパーなどで取り扱う一般消費者向けの販売量はこの数年減少傾向にあるという。

 

「小ぐるま麩」は煮汁を吸って食感と味わいが増す麩の特性を生かし、おでんやみそ汁の具材として提案するほか、マヨネーズを乗せて電子レンジで加熱した「小ぐるま麩ラスク」、親子丼風の「小ぐるま麩丼」のレシピを考案している。