【伊江】伊江島名産の島ラッキョウを使った新たな加工品「らっきょう大福」を製造した北部農林高校食品科学科の生徒と教諭らが5月29日、伊江村役場を訪れた。役場職員や来庁した村民に大福を紹介し、試食会もした。
同科に在籍する同村川平区出身の仲宗根実夢さん(3年)ら生徒9人は「伊江島特産品開発班」として、島の小麦やみそなどを活用してさまざまな加工品の製造に取り組んでいる。今年3月6日には同村の「島らっきょうの日」に合わせ、生徒たちが製造した島ラッキョウが入ったカレーパンとサラダパンを販売。準備した200個のパンがわずか15分で完売し人気を集めた。
「らっきょう大福」は島ラッキョウをみじん切りにし、島のみそを合わせてアレンジした。
試食した職員は「発想が面白い」「スイーツだと、もう少し甘いほうがいい」など生徒らのアンケートに答えながら舌鼓を打った。男子生徒らが考案した「らっきょうジュース」の試飲もあり「ラッキョウの風味もあっておいしい」「泡盛で割ったらおいしそう」などと会話が弾んだ。名城政英副村長は「パンも村民に大好評で、今回の商品もユニークで、しかもおいしかった。村としても今後、同科の取り組みに協力する」と激励した。
仲宗根さんは「いろんな意見を聞くことができ参考になった。研究を進め、新たな商品を作って島でイベントを開催したい」と意気込んだ。
(金城幸人通信員)
関連カテゴリー: