目的がはっきりしていて、住人たちがそれに向かって助け合っているのが最近のシェアハウス。現在、シェアハウスは都心だけに留まらず地方にも広がりを見せている。そんななか農業を主体とした、進化系シェアハウスを発見!

 

北海道札幌市の西部。最寄り駅から車を走らせること10分弱。緑まぶしい山のふもとにmegumiハウスはある。

 

「原発事故があって、食べ物の安全がおびやかされたときに、北海道の野菜を皆に食べてもらいたいと思って実家に戻ってきました。農家の娘の血が騒いだというか(笑)」

 

東京で働いていたオーナーの谷口めぐみさんは、震災を機に故郷の札幌へ戻る。しかし、実家での生活、農作業と、四六時中、家族と顔を合わせる生活を変えたくなった。そこで一人暮らしを始めたものの、東京にいたころはずっとルームシェアをしていたこともあり、今度は一人暮らしの孤独感に悩まされた。

 

そのとき、実家を新築したため空き家になった前の家が目に入る。「この空き家を片付けて、私が一緒に住みたい人と住もう!」。そこでシェアハウスにすることを思い立った。

 

「結婚願望が強いわけでもなかったので、助け合える仲間と住みたかったというのも理由でした。このシェアハウスのコンセプトは、農業に興味があって、自然の中で生活したい、ロハスな生活をしたいというものです。問い合わせでも『自然を感じて暮らしたい』『農業をしてみたい』などが多いです」

 

福祉関係の仕事をしながら、空いた日に農作業をしている谷口さんの現在の願いは「住んでいるメンバーともっと関係を深め、仲よくなる」こと。いまはシェアメートの勤務時間の関係で、全員が顔を合わせて食事などをする機会が少ないんだとか。

 

「ここをきっかけに、一生つきあっていける、友達のような家族のような関係になりたいなと思います」