芸能人に愛される“浅草のおかみ”が教える人生訓「悪口は聞こえるように!」
画像を見る 地元・浅草出身の東MAXとは、30年来の付き合い(写真提供:冨永照子さん)

 

■「チャンスに愛され」たいなら、年をとるほど好奇心を増やせ!

 

《失敗して反省したら、反省した自分をほめる》

「何かに挑戦して成功するときもあれば、失敗するときもある。失敗したら挫折ってことにもなるけど、何が失敗の原因だったかを深く考えてみることが大事だね。そこで反省できたら、次に必ず自分をほめてあげること。“失敗したけど、挑戦したことは次に進むための糧になった、偉いぞ!”と。以前、浅草六区のど真ん中に高級マンションの建設計画があって、おかみさん会で反対運動をしたことがあるんです。当時の区長とケンカしてね……。でも負けちゃった。大きな挫折だったけど、自分の至らなさや甘さを受け入れて反省して、その後の浅草の活性化と町おこしにつなげることができた。失敗の中に宝があるときもある。そもそも失敗を恐れていたら何もできないですから」

 

《年をとるほど好奇心は増やせ》

「最近、年のせいか、声が出づらくなって詩吟を始めたんです。まぁ詩吟に限らず、何か習い事を始めると、新しい仲間もできる。そこで仲よくなったら店にも飲みに来てくれるしね(笑)。だから、年をとったからって、家に引っ込んでいることはないの。今はコロナでなかなか難しいけれど、旦那や彼氏と旅行に行くとか、とにかく外に出てあっちこっち歩いてみることだね。犬も歩けば棒に当たるって言うけど、何でも行動したもん勝ち。年なんて関係ない。好奇心さえあれば、何か拾いものが見つかる」

 

《「私なんか……」は禁句!》

「女の人で、お願い事をされたら“私なんか……”と、断る人がいるでしょ? これは禁句です。謙虚そうに口先だけで、この言葉をよく使う人は、ホンネとは違う人が多いからすぐわかる。そういう人は、まわりから相手にされなくなるから気をつけたほうがいいね」

 

御年84。ますます元気いっぱいの冨永さんだが、このコロナ禍で、浅草は再び危機的状況に直面している、と嘆く。

 

「仲見世の多くのお店も閉めていますからね。お祭りもイベントもできない。’64年の東京五輪後のときよりもひどい状況です」

 

だが、冨永さんは決して下を向くことはない。

 

「後ろを向いていてもしょうがない。だから前向きにコロナ後にやるべきことを一生懸命に考えてるよ。そうすれば、必ず明るい光が見えてくる。今はそう信じて、おかみさん会のみんなと浅草を元気にするために頑張っていきます!」

 

“伝説のおかみ”のバイタリティを見習って、私たちも毎日をイキイキと過ごしていこう!

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