芸能人に愛される“浅草のおかみ”が教える人生訓「悪口は聞こえるように!」
画像を見る 浅草「十和田」おかみ、冨永照子さん

 

■お金に愛されたいなら、感謝は前払い!

 

《感謝は前払い》

「自分で何の努力もせずに、何でもかんでも人にお願いばかりする人っているでしょ? それでうまくやってもらったら、当たり前のように“ありがとう”のひと言。でも“ありがとう”って言葉は、口先だけだったら誰でも言えるからね。そんな人から感謝されても気分はよくないでしょ。施されてからでは遅い。順序が逆なの。私は商人だから、常日頃から相手に対して“ありがとう”の気持ちを持ってないとダメだと思ってる。だから“感謝は、寝ても覚めても前払い”が鉄則。先に感謝の気持ちを表すことが大事。感謝の前払いは、戻りも大きいから(笑)」

 

《身の丈に合わないものは無理して持たない》

「人間って、ふとしたことで金持ちになったって、途端にロクなことがない。たまたま商売が当たって、調子に乗って事業をどんどん拡大したのはいいけど、結局破綻したって話を山ほど知ってるわ。調子のいいときには、いろんな人間が近寄ってくるからね。特にそれまでの人生でお金と縁の薄かった人が失敗しがち。持ちつけないお金を持つと、絶対使っちゃうから。もちろん、誰だって欲はある。私だっていい年して欲深いし(笑)。ただ途中で気づかないとね。自分の今の生活を何倍も超えるような欲なんて必要ない。若い人なんかは欲があってもいいと思うけれど、自分の置かれている環境をよく見ないと、痛い目に遭いますよ。つまり、お金は必要だけど、必要以上に持ちつけないものを持たないほうがいいってこと。お金も自分の身の丈っていうから」

 

《人に施さないと死に際もよくない》

「ケチほどお金を持ってるって言うでしょ? 使わないから。私なんかは、お金を持ってなくても本当に困っている人がいたらあげちゃうの。江戸っ子だからね。でも、お金があるのに誰にも貸さない、誰にもあげない、自分だけはぜいたくをする、っていう人もいる。そういう人は、自分が見えを張るときにはお金を使うけど、他人や困っている人のためには絶対に使わない。だけどね、そんな人たちの死に際はみんな寂しいもんですよ。誰からも惜しまれることなく人生が終わっちゃう。同じような人を何人も見てきたから。お金がある、なしにかかわらず、自分ができる範囲で人に施すことができる人間でいないと」

 

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