『地球の歩き方』40年編集者の“作り方”伝説「中国に自由旅行がなかった頃…」
画像を見る ポエミーだった「はじめに」

 

■“迷い方”と呼ばれても徹底し続けた現地取材

 

とはいえコロナ禍の今、伊藤さん自身も2019年の12月を最後に海外へ行けず、恒例の改訂作業もできていない状態だ。アフターコロナで最初に訪れたい地域について聞いてみた。

 

「仕事の上ではやはりオーストラリアですが、プライベートならネパールのポカラかなぁ。カフェでお茶を飲みながら、ただ1日ぼーっとヒマラヤの山を眺めながらそこにいるだけ。ポカラではそうした過ごし方が好きなんです。

 

『女性自身』読者のみなさんへのおすすめとしてはスリランカですかね。しばらくはウィズコロナのままでしょうから、自然が多い旅行先に人気復権の兆しがあります。

 

スリランカはサファリができる国立公園や茶畑の広がる美しい景観など自然があふれ、都市部を離れさえすれば密感が少ない。そして、リゾート建築の第一人者ジェフリー・バワの故郷だけあって、彼が手がけたヘリタンス・カンダラマ、ジェットウィングなど素敵なリゾートホテルがたくさんあります。バワ建築の影響を受けたラグジュアリーリゾートのアマンホテルも2件あるなど、滞在してみたいリゾートが目白押しなんです。さらに世界遺産の遺跡も多いなど、いろんな楽しみ方ができるのがおすすめの理由です。しかも治安も良く、安心さもあるかなと。アーユルヴェーダを受けるのもいいと思いますし、買い物も楽しいはず。紅茶やスパイスにテキスタイルの小物など、名物が充実していてお土産にも困りませんから、とてもおすすめです。

 

改訂作業がストップしてしまっている中で手がける『旅の図鑑シリーズ』は、おかげさまで現在11弾まで発売され、2022年頭には『世界遺産』の刊行も控えております。

 

『家で読んで楽しんでいただけたら』という思いも込めて作っているシリーズですが、やっぱり旅に出る楽しさをなにより伝えたい。“世界っておもしろいな”と、次の旅の候補地探しに使ってもらえたら嬉しいです」

出典元:

WEB女性自身

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