北条政子は“悪女”だったのか。妻、そして母としての苛烈な愛
画像を見る オリジナルの「大河愛」Tシャツで現れた松村さん

 

■北条政子の生き方が遺したものはーー

 

さて、ドラマ『鎌倉殿の13人』は、これからも見せ場が続く。

 

「鎌倉時代って常に戦々恐々として、人も簡単に死にます。そのドロドロを“小池政子”のあのキャラで中和してくれるんじゃないかと期待してます」(松村さん)

 

歴史が好きで、高2のころから鎌倉にも通い続ける野村さんは、

 

「学校で歴史を教える教師の一人としても、今から800年も前に、北条政子という女性が真摯に政治と関わってきた事実を、もっと子供たちにも伝えたいと思います」

 

政子は政子ーー単に「悪女」ではくくれないブレない生きざまが、今を生きる私たちに多くを語りかけてくる。

 

【後編】岩下志麻が語る北条政子像 多くの女性を庇護した“哀しい母親”へ続く

 

【参考文献】

『北条政子 尼将軍の時代』野村育世著(吉川弘文館)
『史伝 北条義時』山本みなみ著(小学館)
『学習まんが人物館 北条政子』山本みなみ監修(小学館)
『松村邦洋「鎌倉殿の13人」を語る』松村邦洋著(プレジデント社)
『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人前編』『鎌倉殿の13人 北条義時とその時代』(ともにNHK出版)

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