「くしゃみをしたり、重いものを持ったときなど、自分の意思ではないところでおしっこがもれてしまう“ちょびモレ”を経験しているオトナ女子は、じつは4割もいるんです」

 

こう語るのは、女性医療クリニック・LUNAグループの理事長の関口由紀先生。デリケートな問題だけに人に相談できず、生理用ナプキンなどでその場しのぎをしている人も多いそう。

 

また、夏は薄着になるので、においを気にして出かけるのをひかえてしまう人もいるという。

 

では、どうして“ちょびモレ”してしまうのか? 関口先生が解説してくれた。

 

■おなかに力を入れたときに……「腹圧性尿失禁」

 

「骨盤底筋と呼ばれる筋肉には、3方向から尿道を締める役割があります。この筋力が弱まると、おなかに力を入れたとき、反射的に尿道がキュッと締める本来の動きができなくなり、尿モレしてしまうのです。ちょびモレがはじまるきっかけとして妊娠・出産が多いのは、骨盤底筋が胎児の頭で圧迫されたり、娩出によって損傷されるから」(関口先生・以下同)

 

■突然ガマンできなくなる……「過活動膀胱」

 

「通常、脳はある程度、尿がたまってから排せつの指令を送り、膀胱が収縮します。しかし、膀胱が柔軟性を失うと、尿がそれほどたまっていなくても強い尿意をもよおすようになり、尿を排出してしまうことに。また、体が急に冷えると膀胱が収縮しやすいので、この季節は特に、屋内外の寒暖差によってもちょびモレが引き起こされます」

 

■精神的なもの

 

「モレてしまうかも……という不安からくる『神経性頻尿』という症状も考えられます。また、子どものころ『すぐにトイレに行きなさい』と言われた習慣やトラウマから頻繁にトイレに行く人は、膀胱が過敏になり、ちょびモレ体質になっている可能性も。『モレても平気!』くらいに考えられれば、ストレスがないぶんリスクも軽減します」

 

まずは原因をさぐり、生活習慣をちょこっと見直すことから始めよう。