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「人間の五感のうち“臭い”だけは、“好き・嫌い”で記憶が刻まれます。たとえば、何年かぶりに嗅いだ臭いであっても、過去に会った人や出来事を瞬時に思い出すことがあります。その感情は直感的に“好き”か“嫌い”か。だからこそ臭いに関する悩みは深く、時として対人恐怖症にさえもなりうるのです」

 

そう語るのは、口臭専門の歯科医で中城歯科医院の院長・中城基雄先生。日本歯科医師会が行った歯科医療に関する調査(’16年)によれば、じつに8割以上の人が「自分の口臭について不安を感じたことがある」と回答している。

 

舌に残った食べかすをエサに増殖する“口臭発生菌”。唾液には口の中を掃除する役目もあるのだが、唾液が出ないと口臭はさらにきつくなる。

 

そこで、生活習慣でわかるあなたの「口臭リスク」チェックリストを紹介。口臭の原因となりがちな生活習慣は次のとおり。

 

【「口臭リスク」チェックリスト 】

 

□スマートフォンを1日2時間以上操作する
□ストレスや緊張を感じやすいほうだ
□人と会話をする機会が少ない
□口の乾き、粘つきをしばしば感じる
□ダイエットのために食事制限をしている
□食べるのが速いほうだ
□朝食はあまり食べない
□便秘や下痢をしがち(おなかの調子がよくない)
□野菜があまり好きではない(食物繊維が不足しがちだ)
□コーヒーやエナジードリンクなどを1日に複数回飲む

 

当てはまる項目が多い人は注意が必要だ。〈0〜1個〉口臭リスク小・その調子で口腔内を清潔に。〈2〜4個〉口臭リスク中・体調を崩したときに口臭が発生する可能性が。毎日のケアを徹底して。〈5個以上〉口臭リスク大・生活習慣の見直しが必要。毎日のケアと歯周病予防も忘れずに。

 

口臭発生菌は臭いの原因となるほか、毒素を発生することもあり、歯肉から毒素が全身に回ると、さまざまな病気を引き起こすという。

 

「毒が心臓にいくと心内膜炎、子宮にいくと子宮内膜症となり、糖尿病も悪化させます。そのほか、早産、未熟児、不妊などの原因にもなります」(中城先生)

 

自分の生活習慣を見直して、口臭リスクとおさらばしよう!

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