女医50人に聞いた「できれば受けてほしい自治体検診にない検査」

女性の体が変化していく40代。健康に不安を抱える年代だが、どこでどんな検査を受けたらいいのか迷う女性は多い。そこで本誌は、40代以上の女医50人に、緊急アンケート。「40代以上の女性が受けておくべき検査」を調査。

 

40代なったら気になるのは生活習慣病の進行だ。その度合いを知るためにも血液検査は必須。

 

「女性は、30代後半から血管を拡張したり、内臓脂肪を分解したりする作用がある女性ホルモンが徐々に減少し始め、45歳を過ぎると急激に減ります。そうなると動脈硬化が進行し生活習慣病のリスクが高まることに。これらは血液検査の項目からわかります」

 

そう指摘するのは、岡山市・淳風会健康管理センターの斧澤克乃先生。血液検査では、どんな項目に注意すればよいのだろうか。

 

「悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が多かったり、善玉(HDL)コレステロールが少なかったりする場合は、脂質異常症といって動脈硬化のリスクが高まります。また、空腹時の血糖値が高ければ、糖尿病の疑いもあります」

 

40歳を過ぎたらホルモンの減少で血圧も徐々に上がっていく。

 

「脂質異常や糖尿病、高血圧などを放置しておくと、全身で動脈硬化が起こり、心不全や心筋梗塞、脳梗塞など、重大な疾患につながることもあります」

 

仙台市のせんだい総合健診クリニック院長の石垣洋子先生は、「健診を毎年受けることで、将来の病気の予測や予防ができる」と語る。

 

「たとえば血液検査の値が正常値の範囲内でも、昨年は、中性脂肪の値が正常値の真ん中だったのに、今年は上限ギリギリになった、なんてことありますよね。問診をしていくと、『最近、夜遅くに飲食してしまう』『体脂肪が増えてきた』など、日常生活の変化などがわかります。それを見過ごしていると、数年後に脳卒中なんてことになりかねません」(石垣先生)

 

毎年検査を受けて悪化する数値から、生活のクセがわかるという。

 

「生活習慣のクセを直すと、高血圧や糖尿病などの薬を何十種類も飲んでいた患者さんでも、薬いらずになった方もいます」

 

気になるのは、こうした健診を受ける費用と場所だろう。

 

自治体で実施している特定健診(40~74歳)では血液検査、胸部エックス線、尿検査、心電図等が受けられる。補助が出るので自己負担額は数百円程度だ。

 

また、自治体では、40歳以上を対象に、胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・子宮がんの5つのがん検診も実施。これらも各1,000~2,000円ほどの負担で受けられる。

 

ただし、女医たちが「できれば受けてほしい」と回答した検査(腹部超音波・大腸内視鏡・子宮および卵巣、乳腺超音波等)は、自治体のがん検診メニューにはない。どう受けたらよいのか。

 

「自治体のがん検診をどこで受けるか選ぶときに、検査の設備が整っている健診施設を選ぶと便利です。自治体のがん検診にないメニューをオプションで付けられて、ほぼ1ヵ所で検査が受けられます」(斧澤先生)

関連カテゴリー: