理屈では説明できないツキの流れ、それを人は「運」と呼ぶ。宝くじ高額当せん者に由来するものがパワーをもたらす売り場、というのは本当にあるのだ。今回、そんな“あやかり”売り場に注目した。

 

’13年5月、ロト7の1等8億円が同時に2本出たのが香川県の観音寺CC。「じつは20年前から、いわくのある招き猫があるんです」と村上一己店長。’95年、常連の男性が500万円を当てたお礼にと売り場に持参した、金色の招き猫だ。

 

「以来、ご利益があるはずと大切に磨き、今も金ピカ。これが16億円を招いたと信じています」(村上店長)

 

愛媛県松山市の竹村商店には、額に入った2枚の1億円当せん券のコピーがある。

 

「’02年のこと。60代の男性が窓口で『1億円当たった!わっはっはっは!』と言うんです。冗談だと思っていると、券のコピーを渡されて。驚くとともに『ご利益がありそうだ』と直感し、コピーをいただいたんです」(竹村敬司社長)

 

それを売り場に飾ったところ、’04年から連続4年「億」が出た。7年後、60代の男性が2等1億円に当せん。この券のコピーも並べて飾ったところ、’12年年末で1等6億円が出た。

 

静岡県浜松市のマスミ。’87年秋、70代の常連男性が店主の中村紀雄さんに「100万円当たったから」と裸の1万円札を差し出した。どうするかと思案中に近所の古道具屋で出会ったのが、木彫の布袋様。

 

「一目ぼれ。4万円だったので、ご祝儀に3万円を自腹で足して購入し、店のシンボルとして店頭に置くことにしました」(中村さん)

 

するとその年の年末、初めて売り場から1等が!以来、53人の億万長者が生まれた。’13年サマーでも1等5億円が出るなど、布袋パワーは健在だ。

 

静岡市の鈴木たばこ店には、10万円の入っていた祝儀袋が自筆の礼状とともに残る。

 

「’96年サマー1等(1億3千万円)に当せんした方が、窓口に持ってきたんです。10万円が入っていて。店名に『鈴』があるので、と大きな鈴をそのおカネで購入し、店頭にぶら下げました」(鈴木章央社長)

 

それが幸運を呼ぶ鈴と評判になり、購入者は必ず鈴を慣らしていく。その後利益か、以降サマーだけで億5本が出ているのだ。

 

今回のサマーはあやかってみる?

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