名前で呼ばれるだけで、女性は愛情ホルモンが増して美しくなり、互いを名前で呼び合うだけで、夫婦の絆がいっそう深まるーー。

 

先ごろ、ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業からこんな研究結果が発表された。ふだん名前で呼ばれ慣れていない30代女性19人に、名前で呼びかけたところ、唾液中に含まれるオキシトシンの濃度が全員増加したという。

 

「オキシトシンは夫婦や恋人間の親密な関係を安定させるとされ、“愛情ホルモン”とも呼ばれています。ハグなどのスキンシップで増加することが知られています」

 

こう教えてくれたのは『母という病』の著者で精神科医の岡田尊司さんだ。

 

「それだけではなく、抗ストレスホルモンとして不安を感じにくくする作用も。つまり、オキシトシンのレベルが高ければ、夫婦関係は安定し離婚防止に。逆に低い人は、恋愛も、対人関係も不安定になりがちなんです」(岡田さん)

 

また、All Aboutで夫婦相談のガイドも務める恋人・夫婦仲相談所の二松まゆみさんも、名前で呼び合うことの大切さを力説する。

 

「セックスレス相談、離婚危機の相談にくるほとんどの人が『パパ・ママ』『お父さん・お母さん』と呼び合ってます。考えてみてください。ベッドで夫が妻に『ママ、気持ちいい?』と言う姿を。ありえないでしょ。私はいつも相談者に『ふだんからセックスのときの会話を思い出して』と言うんです。『パパ、ママと呼び合っていては、ベッドの上でぎくしゃくするでしょ』と。名前で呼び合わないと、まずセックスレスになり、やがて離婚につながりかねない」

 

「ママ」どころか「おい」と呼ばれて離婚したのに、再会して名前で呼ばれたことで、なんとヨリが戻った例まであるそう。倦怠期の夫婦も熟年夫婦も、新婚時代に戻ったつもりで試してみては。