50代パート事情 高平均年齢の職場ならおばちゃんも新人扱い
画像を見る 衰えてきた記憶力は、おばちゃんならではの愛嬌で!

 

■「平均年齢高めの職場なら50代もちゃんと新人♪」ゴルフ場スタッフBさん(55)/ブランク:15年

 

「15年前に2年ほど、テストの採点をするパートをしていましたが、その仕事が業者に委託となり自然消滅。以後、ずっと働きたい思いはあったのですが、母の介護をしていたので、なかなか機会がありませんでした」

 

だが、母親が介護施設に入所し一段落。コロナ禍によって見舞いに行く機会も減り、働きに出る決意ができた。

 

「そんなときに知人からゴルフ場の売店のお仕事があると聞いたんです。年上の女性が多く、私でも堂々と“新人”でいられることにも勇気づけられました」

 

8畳ほどの売店スペースで飲み物などを販売するのが主な業務。

 

「店舗を一人で任されるのですが、研修はたった3日間! この年でやっていけるのか心配でしたが『のみ込みの早い人は、2日だけの研修です』と言われて(笑)。ゴルフ場の売店というのはお金をやり取りするのではなく、伝票で買い物をします。それぞれのお客様が何を買ったかを記録しておき、ゴルフ場を出るときにまとめて清算する。一人ずつ買い物をしてくださるならいいのですが、何人か立て続くと、どなたが何を買ったのか混乱してしまって……。あとから在庫を確認して、数の少ない商品を見て、何を売ったか確認したりしています」

 

長年の会員には、何も言わなくても、決まった飲み物を出すこともサービスのうち。衰えてきた記憶力は、おばちゃんならではの愛嬌でおぎなっているという。

 

「この年になると、正直、お顔とお名前を一致させるのはすごく難しくて……。なんとなくお名前やヒントを伺って“どれだっけ”と考えているうちに、『ボクらはお茶です(笑)』と答えを教えてもらうこともあります」

 

苦手なこともあるが、家庭を心地よく保つために、培ってきた“主婦力”はお客様にも好評だ。

 

「たとえば、何か買ってもらったときに『ありがとうございました』だけではなく『今日は暑いから、水分を十分に取ってくださいね』と一言加えると、お客様が喜んでくれるんです。そんな心配りができるのは、今までの主婦業のおかげかなと思います」

 

「女性自身」2021年5月25日号 掲載

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