臭くて窓が開けられない…嘉手納基地から「悪臭ある」56% 町が13年ぶり地域住民調査
米軍嘉手納基地(資料写真) 画像を見る

【嘉手納】米軍嘉手納基地から派生する航空機の排ガスや騒音などによる健康被害の実態を把握しようと、嘉手納町が昨年実施した住民への聞き取り調査で、基地からの悪臭について「とても臭いと感じる」「臭いと感じる」と回答した人が56%に上った。町が8日までに調査結果をまとめた。町独自の住民への聞き取り調査は13年ぶり2度目。悪臭被害を訴える声が急増している事態を受け、町は今回初めて悪臭に関する質問項目を盛り込み、実態を調べた。

 

調査期間は2019年12月19日~20年3月25日。職員が町内6行政区の300世帯を訪問し、航空機騒音や排ガス、悪臭などによる身体的・精神的被害がないか具体的に聞き取りした。

 

基地からの悪臭によって感じる被害(複数回答)は「窓が開けられない」が44%、「気分が悪くなる」が31%だった。騒音によって生活に被害を受けているかでは「非常に受けている」「少し受けている」と回答した人は前回が87%、今回は91%だった。北区に限っては前回の72%から92%と大幅に増加した。

 

航空機騒音のうち最もうるさいと感じる機種は、プロペラ輸送機とヘリコプターと回答した人の割合が前回と比べて全行政区で増加。最もうるさいと感じる状況については、エンジン調整時と回答した人の割合が大幅に増加した。

 

今回の調査について當山宏町長は「町民の生の声を反映したより説得力を持ったデータだ」とし、今後、政府や米軍交渉の際に活用し、基地負担軽減を求めていく意向を示した。

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