「今年2月、200円くじの『新春運だめし』1等1億円がこの売り場から出て、こりゃジャンボも来るぞと確信しとった。そしたらやっぱりサマー1等7億円が出たんじゃ。’08年6月、200円くじ『幸運の女神』で1等1億円が出たら、続けてサマー2等1億円、年末2等1億円と年に3本も億が。通常くじの億はジャンボの億を呼ぶんじゃな」
そう話すのは、東京都「浅草橋東口駅前売場」で現役最古参の宝くじ販売員である秀じいこと森秀夫さん(85)。
宝くじには年間5回発売されるジャンボ宝くじ(1枚300円)とそれ以外の期間に発売される通常くじ(1枚100円または200円。例外として1枚500円もある)がある。1年に4〜5回、1枚200円のくじのなかに1等前後賞合わせて1億円を超える高額当せんくじがあるのをご存じだろうか。’16年「新春運だめし」もそのひとつだ。
果たして秀じいの言葉は真実か?本誌では全国の200円くじ1等億売り場(過去4年分)を独自調査。すると通常くじの億とジャンボの億が前後して出ている売り場を8つ発見した。
そのなかで、日本一の東京都「西銀座チャンスセンター」からは200円くじ1等億が貫禄の3本。これは販売枚数からうなずけるとして、それに続くのはなんと京都府「地下鉄京都チャンスセンター」。’14年4月「春爛漫」、同年6月「幸運の女神」と2本の億のあと、直後の同年「サマー」1等6億円、そして’15年「年末」1等10億円とジャンボ大当たり連発。’14年当時、「めったに出ない200円くじで億が続いた」ことが常連客の間で評判になり、「次はジャンボ」と買い続ける人が多くいたとか。’15年年末10億円を当てたのもそんな常連客の1人という。
「’15年『年末』10億円を当てたのは、地元の30代の女性でした。100枚以上買った中にありました。窓口の販売員のほうがびっくりして慌てているのを見て、『ごめんなさいね、騒がせちゃって』といたって冷静。『ずっとこちらで買っていてよかったわ』と言いながら帰っていかれました」(芝崎成孝店長)
その他のダブル当せん売り場は次の通り。
■宮城県「広瀬本町チャンスセンター」
■宮城県「あすと長町チャンスセンター」
■千葉県「船橋東武チャンスセンター」
■東京都「宝くじ御徒町駅前センター」
■東京都「亀戸駅前北口売場」
風水建築士の山下剛さんは次のように語る。
「全国的な金運は、日本中にいる『八百万の神』全体が目配りしているといわれます。それに対して地域の金運はそこを司る『氏神』のパワーによるとされる。宝くじでも、全国区で売り場にとって一見客が多いジャンボと常連客中心の200円くじでは、司る神様が違うんです。その両方が出ているということは、全国区の神様と地域の氏神の双方が認めた強運売り場。これは注目せざるをえませんね」
秀じいいわく「200円くじ1等億はジャンボ億の呼び水」。ぜひ今回のオータムジャンボ購入の参考に。