2030年には、日本の女性の生涯未婚率(50歳時点で結婚の経験がない人の割合)20%前後になるとも言われている。そんななか、〝街コン〟や〝お見合いバスツアー〟など、婚活の市場はいまも日々進化を続けている。

 

「豊かな愛情をもった女性たちが、その愛の注ぎ先を上手に決められないでいるんです。その結果、愛情が余っている。それが婚活真っ盛りの今の日本の現状だと感じます」

 

こう語るのは、恋愛や結婚問題をテーマに取材を続けるライター・にらさわあきこさん。にらさわさんは婚活に勤しむ女性100人以上にインタビュー。そこからみえてきたリアルな婚活事情を綴った著書『婚活難民』を先日上梓した。

今回は、同著の取材過程でみえてきた、〝婚活難民〟に陥りやすい危険パターンをにらさわさんに教えてもらった。今回はその後編。いくつも当てはまる女性は、要注意です!

 

 

 

⑥子供がどうしてもほしいとは思っていない

「『何歳までに』、『何が何でも』と、子どもを持ちたいと強く願う人は、自分なりに設定するメリットが明確なので、婚活をスタートしてから1年程度でスムーズに結婚していく人が多かったです」

 

⑦お見合いに抵抗がある

「『いざとなればお見合いすれば私も……』と考えているものの、実際にお見合いを決断できる年齢には、女子としての競争力が低下してしまっているんです」

やはり年齢は若い方が有利なのが現実。最近では20代前半の女性がお見合い市場にエントリーしていることもあるとか。

 

⑧求める男性の収入は800万円以上

「たとえば自分の年収が300万円の女性なら、『夫婦2人分+子供1人ができた場合に、これくらいは必要』と頭で考えるんです。『1千万円は望まないけど、最低これくらいは……』と、妥協した数字のようなのですが……

最新の国税庁の調査によれば、結婚適齢期と言える30代前半男性の平均年収は434万円。

 

⑨自分から告白したことがない

「『アグレッシブな男性が好き』という人に多いケースなのですが、婚活市場にいる男性に、積極的なタイプはそうたくさんはいないんです」

ちょっといいなと思った人がいても、誘うこともできないままみすみすチャンスを逃すということの繰り返しになりがちに。②のパターンとあいまって長期化……という事態も少なくないという。

 

⑩運命の恋を信じている

「『やっぱり恋がしたい』とか『理想は好きになれる人』というのが口ぐせという女性に多いケースです。初対面で恋に落ちたい、というあこがれをずっと抱いている人が実は多いんです」

 

「取材を通じて女性の生き方を聞いていくなかで、勇気づけられることもたくさんありました。そういうすてきな魅力をもっているのに、ちょっとした方向違いが苦労につながってしまうんです」と、にらさわさんは語る。

 

チェックリストの項目が、あてはまるという女性は意外と多いはず。――あなたのまわりにも〝婚活難民〟いませんか?

 

 

 

 

にらさわ・あきこ

NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛・結婚などの分野で取材・執筆活動をおこない、独身女性に幅広いネットワークを持つ。著書に、『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)『婚活の神様! 崖っぷち婚活隊の目指せ結婚! 神頼みツアー♪』 (幻冬舎)など

 

『婚活難民』恋愛・結婚をテーマに500人以上の男女を取材してきた著者が、婚活中の女性12名を徹底取材。彼女たちの表情や言葉から垣間見える、もうひとつの婚活の姿。理想の結婚を求めさまよう独身女性の本音と真相を描く、渾身の初ルポルタージュ

 

関連カテゴリー:
関連タグ: