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(写真・AFLO)

「子供の動画を撮ってSNSにアップして、得意顔の父親をよく見かけるけど、そういう人に限って子供が泣けば奥さん任せ。『いいとこどりかよ』って、イラッとしますね」(パート・41)

 

すっかり定着した「イクメン」。しかしその陰で、ろくに役に立ってもいないのにちょっと子育てを手伝ったくらいでドヤ顔をまき散らす、うざい父親が増殖中。女性たちから大ブーイングが起きている。厚労省によるイクメンプロジェクトが始動してからはや6年。それなのに、なぜこんな「イクメンもどき」ばかりが増えてしまったのだろう。

 

「大卒の就職率は女性が男性を上回るなど、女性は変わってきているのに、男性と社会の見方が変わっていないから。マタハラの横行がその象徴で、日本では妊娠・出産を機に、『男尊女卑』に時代が逆戻りしてしまうんです」

 

そう語るのは、新刊『夫に死んでほしい妻たち』(朝日新書)が話題を呼んでいる、ジャーナリストの小林美希さん。

 

「働く女性の6〜7割が、第1子出産を機に無職になる傾向は、実はこの30年間変わっていません。育休を取っている人はまだいいものの、それでも産後は、しばらくの間働いていないことになり、そこで『家事や育児は女性がするもの』というジェンダーロールができてしまう。夫の意識は『オレが稼がないと生活が成り立たない』『だから、家事、育児はしなくていい』となってしまうのでしょう」

 

ドヤ顔イクメンが生まれる背景には、このジェンダーロールの存在が大きい。そのうえで、「稼ぐ合間に子育てもしちゃっているオレって、偉い!」と、得意満面になってしまうのだ。さらに、昔に比べて子連れで歩く父親が増えたとはいえ、まだまだ世間的には少数派。

 

「その中で自分がやると、すごく目立つし評価も高いから、いい気分になっているのでは。妻たちも、文句を言ってへそを曲げられるよりは……と、大したことをしていなくても許さざるをえないのが、現状なのでしょう」