「6人家族なら」「民度が…」麻生太郎氏コロナ禍“暴言”振り返る
画像を見る 麻生氏のマイクのようなマウスガード姿はもはやおなじみに。

今年はコロナと関係ないところでもこんな発言が……。1月には「2000年の長きにわたって、1つの民族、1つの王朝が続いているなんていう国は、ここしかない」と日本に住んできたマイノリティを完全に無視する発言をして、謝罪に追い込まれた。

 

さらに8月にはテレビ朝日の記者に、安倍晋三首相(当時)の健康不安説を問われて、「あの画像の映りの悪いテレビ朝日でも、(安倍首相は)顔色よく映ってたもんね。あれだろ? 無理して顔色よくして流したわけじゃないだろ? そんな技術もないだろうし」と発言して顰蹙を買った。その後、安倍首相は健康を理由に辞職している。衆議院議員の元秘書はこう語る。

 

「一部では、暴言を繰り返す理由を麻生氏が高齢であることに帰するむきもありますが、麻生さんが40代前半だったころにも『婦人に参政権を与えたのが最大の失敗』といって批判を受けていていますし、自分の政治家生命をかけた2008年の総裁選の最中に、前月に起きていた大豪雨について『安城や岡崎だったからいいけど』と発言して、謝罪に追い込まれてます。暴言癖は昔からですよ」

 

2019年には「(少子高齢化は)子どもを産まなかった方が問題なんだから」と語ったり、質問する記者に対して高圧的に「返事は?」「大きな声で!」「聞いてんだよ、俺が!」と詰め寄って批判を受けた。

 

一昨年には、財務事務次官のセクハラ問題について、「セクハラ罪っていう罪はないですよね」や「(被害女性にはめられたという)そういう可能性は否定できない」と発言している。麻生氏の“暴言”“妄言”は近年増えているような印象があるが……。

 

「党内はもちろん、テレビや新聞が厳しく批判しなくなったからでしょうね。記者クラブの記者へのパワハラ系の暴言が増えているのがその証拠です。そして暴言を“強さの表れ”と勘違いして、支持してくれる層が一定数いることも麻生さんはわかっているから、よっぽどのことでないと謝罪もしなくなりました。本人にも直すつもりもないし、周囲も厳しく言わないから、ますます増長するんでしょう」

 

今後も続きそうな麻生氏の“暴言”と“妄言”。有権者が許さなくさえなれば、止まるはずなのだが……。

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