発がん汚染物質“PFAS”が川魚から検出、アサリやタラにも…専門家が食の安全に警鐘
画像を見る カワムツから340倍のPFASが(写真:PIXTA)

 

【1】2017年、北海道沖の日本海側(タラの切り身から検出)

 

2015年から2017年にかけて日本の沿岸水域6カ所(北海道、青森、岩手、宮城、鳥取、島根)で漁獲されたタラの切り身を調査。PFAS濃度が最も高かったのが北海道沖の日本海側産で、次いで鳥取・島根沖の日本海、宮城、北海道沖の太平洋、岩手と続いた。「身近な魚としてタラを調べたが、ほかの魚種でも同様の値が出ることは考えられます」

 

【2】2017年、宮城県(タラの切り身から検出)
【3】2017年、鳥取・島根沖の日本海(タラの切り身から検出)

 

【4】2017年、愛知県の渥美半島(食用アサリから検出)

 

5カ所の地域(北海道、愛知県の渥美半島、日間賀島、京都府、熊本県)のスーパーで購入した食用アサリを調べたところ、1kgあたり約190ng~1700ngのPFASが検出された。最も高かったのは愛知県の渥美半島

 

【5】2017年、京都府(食用アサリから検出)

 

【6】2020年7月、大阪府摂津市(野菜から検出)

 

ダイキン工業淀川製作所に道路をはさんで隣接する家庭菜園で取れた野菜から検出。なす317ng/kg、さといも65ng/kg、じゃがいも124ng/kgが含まれ、製作所の近くで育てた野菜を食べている住民の血中のPFOA濃度もかなり高かった。「野菜を食べるのを控えてもらったところ、血中濃度も下がりました」

 

【7】2023年、沖縄県(汚泥肥料から検出)

 

沖縄県内の下水汚泥肥料を調査したところ、PFOSは3767ng/kg、PFOA937ng/kgの値が検出され、サンプルで調べた国頭村の自然土壌と比べてPFOS値は150倍以上の値。「土壌汚染を引き起こし、農作物に影響する可能性は十分にあります」

 

【8】2023年、佐賀県(汚泥肥料から検出)

 

沖縄県内の下水汚泥肥料調査でサンプルとして調べた佐賀県内の汚泥肥料から、沖縄県より高いPFOSが検出された。PFOSは3019ng/kg、PFOAだと66324ng/kgと非常に高い値が確認されている。「高濃度になった理由や原因は不明ですが、問題視するべき値です」

 

【9】2023年10月、神奈川県相模原市(川魚から検出)

 

相模川の支流にある道保川に生息する川魚のカワムツ、ドンコなどからPFASの一種PFOSを検出。最も高いのはカワムツの肝臓で1kgあたり14万ngという非常に高い数値。「食べるのを控えるべき値」

 

【10】2023年12月、静岡県浜松市・佐鳴湖(川魚から検出)

 

航空自衛隊浜松基地周辺を流れる新川の下流にある佐鳴湖に生息する魚介類、カライワシ、ニゴイ、クロダイなどからPFAS42~6120ng/kgを検出した。「習慣的に食べるのは控えたほうがいい。魚種によってはさらに高い値が出る可能性もあります」

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