女性に必要なビタミンとして話題の「葉酸」。そこで今回は、順天堂大学教授の小林弘幸先生に、葉酸と血流の関わりについてお話を聞きました。

 

「葉酸が不足すると、骨髄内で赤血球がうまく作れなくなり、酸素を運ぶ能力が低下して貧血を起こしやすくなってしまいます。さらに体が酸欠状態に陥り、疲労感やめまい、立ちくらみなどを引き起こすことも。新陳代謝にも影響するので、肌荒れや口内炎など、美容面での悪影響も心配です」

 

また、葉酸が不足すると血液も固まりやすくなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクも増加。更年期以降は女性ホルモンが減少する影響で血液が固まりやすくなるため、この世代の人は一層気をつけたいところだという。

 

「さらに最近は、葉酸が月経前症候群を軽減することも期待されていますので、葉酸はあらゆる女性の強い味方といえるでしょう」

 

葉酸は、男性とも無関係ではないという。先日、父親の食生活が子供の健康に影響を及ぼすという研究結果が、英科学誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』に掲載された。実験では、葉酸が不足しているエサをオスのマウスに与え、生まれる子供への影響を調査。

 

「その結果、重度の骨格障害をも含む先天異常の発生率が、30%近く増加。男性の精子も食生活の影響を受け、さらに子の遺伝子に作用することが明らかになりました。今後は男女問わず、自分の食生活で葉酸を取ることを意識したほうがよさそうです」

 

葉酸の、12歳以上の1日の推奨摂取量は男女ともに240マイクログラム。妊婦や授乳婦はさらに多くの葉酸が必要だが、そうでない人は、ふだんの食生活で十分まかなえるという。

 

「要素が豊富な食材といえば、緑黄色野菜やレバー、豆類、かんきつ類。いっぽうで、お酒好きの方は要注意。アルコールはビタミンを大量消費するため、飲みすぎはビタミンB群のひとつでもある葉酸も激減させてしまうのです」

 

飲みたいときは、葉酸が豊富な食材をおつまみにプラスすること。

 

「たとえばほうれん草のおひたしや枝豆、焼き鳥のレバーなどは比較的手軽に頂けるうえカロリーも低いので、晩酌のお供におすすめです。葉酸パワーをチャージして、イクメンもお母さんも、もちろんそうでない皆さんも、血流アップを目指しましょう」